『ファミコン』が日本を駄目にした論について

2012年1月28日 14時00分
今回はp_shirokumaさんのブログ『シロクマの屑籠』からご寄稿いただきました。

■『ファミコン』が日本を駄目にした論について
私が小学生ぐらいの頃、周囲の大人たちは以下のようなことをよく言っていた。

「任天堂は、『ファミリーコンピュータ(以下ファミコン)』で日本の将来を駄目にするだろう」

もちろん私は『ファミコン』が大好きな小学生だったので、こうした大人たちの言葉が面白くなかったし、「任天堂がなくなってもセガが頑張るから結果は同じだ」と反論していた。この“『ファミコン』が日本の将来を駄目にする”論に限らず、その後も“テレビゲームの悪影響”は手を変え品を変え、指摘され続けてきた。例えば“ゲーム脳の恐怖”といった具合に。

あれから二十年以上の時が流れた。

セガはともかく、任天堂は世界を代表するゲーム会社の一つとなり、“プライベートな空間でゲームを楽しむ”という文化習俗をもたらした *1 。任天堂のライバル会社たちも様々なゲームをリリースし、最近はソーシャルゲームも流行っている。現場の昼休み、作業員がスマートフォンやケータイでゲームを弄っているぐらいには“プライベートな場所でゲームを楽しむ”という文化習俗は定着した。もはや、ゲームは子どもとオタクだけのものではない。

で、日本は駄目になったんでしょうかね?

年配の人たちから見れば、“ゲームのせいで駄目になった”ように見えるかもしれない。“飲みニケーション”や“付き合い”より小さなディスプレイでピコピコ遊ぶほうを優先させる“いまどきの若者”の姿は、年配の人たちから見れば駄目っぽく見えるかもしれない。「いい歳してゲームなんかやっているから結婚できないんだ」「ゲームなんかやってないで車を買ってドライブしろ」という台詞も聞こえてきそうである。このような人たちから見れば、任天堂をはじめとするコンピュータゲーム会社は、“日本の若者を駄目にした戦犯”という風にうつるだろう。

●『ファミコン』なら一人でも遊べる
ところで、どうして『ファミコン』は売れたのだろうか。“面白かったから”は言うまでもない。だが、『ファミコン』だけが面白い遊びだったわけではない。当時、よくできたボードゲームもたくさんでていたし、集団での外遊びにはコンピュータゲームには代替できない面白さがあった。ほかにも草野球の類とか、色々やっていたと思う。

けれども、その『ファミコン』は他の多くの遊びにはない、特別なメリットを隠しもっていた。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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