現在では当たり前となった、人体に関する事柄や宇宙に関する知識も、中世では解明されていなかったことも多くあります。

そのような事柄が、中世でどのように捉えられていたのか、少し除いてみましょう。

1. 血を抜くべき場所

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この絵は、医者が患者の瀉血(しゃけつ)を行う際に参考にしていたものです。瀉血とは、患者の症状を改善するために身体から血を抜き取ることであり、中世では一般的に行われていました。発熱から腰痛に至るまで、瀉血は効果があると考えられていましたが現在では医学的根拠はないとされています。

2. 頭部の治療方法

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この絵は、頭部の包帯の巻き方を示したものです。中世では清潔さと病気の関係性が明らかになっておらず、頭部の治療も汚れた包帯と手で行われていました。

3. 宇宙

現在では考えられない!中世に描かれた医学や宇宙の絵の数々

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この絵は、中世の人々がイメージしていた宇宙を描いたものです。
地球は絵の中心部にあり、その他の惑星は描かれていません。太陽と月は描かれていることが確認できますが、地球よりもかなり小さく描かれています。

4. 宇宙(その2)

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こちらは1300年代に描かれた宇宙です。中心に描かれているのが地球で、そこから黒く伸びた2つの物体に描かれているのが太陽と月になっています。

5. 妊娠中の女性の身体

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この絵は、中世の医師が妊娠中の女性の身体の構造を知るために使われていたものです。しかしながら各臓器は正しい場所に描かれておらず、描かれてさえいない臓器さえあります。

6. 世界の中心

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この地図は、中世で世界の中心がどのように捉えられていたかを描いたものです。中心に描かれているのはエルサレムですが、現実に即した絵ではなく、科学にも基づいていないのは明らかです。

7. 星が身体に与える影響

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この絵は、宇宙の星が人体にどのような影響を与えるかを描いたものです。科学的根拠はないと言わざるを得ませんが、現在でもこの絵が示す星の影響を信じる人もいるようです。

8. 天国

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天国を描いたこの絵には、各惑星を象徴する人物が描かれています。中心に描かれているのは地球であり、宇宙の中心が地球であると考えられていたことが強くうかがえます。

参照:allday.com