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加熱式たばこ「IQOS」で禁煙はできるのか?

2017年1月12日 08時00分 (2017年1月17日 13時07分 更新)

加熱式たばこ「IQOS」で禁煙はできるのか?

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加熱式たばこが注目を集めているようだ。喫煙所などで見掛けることが多くなり、「教えて!goo」には「今アイコス電子タバコを使っています……」との質問が寄せられている。投稿者はIQOS(アイコス)が禁煙を達成するツールになり得るのかが気になるようだ。IQOSを国内販売しているフィリップ モリス ジャパン(PMJ)に話を聞いてみた。

■ニコチンを含む本物の葉を使用

PMJ広報は「IQOSは紙巻たばこの不便さ、不都合さの大部分をなくした成人喫煙者向けのたばこ製品です。紙巻たばこの代替品であり、禁煙補助剤ではありません」と説明する。初っ端に結論が出てしまったが、実はその通りなのだ。

IQOSキット(加熱用ホルダー、充電器など)は2015年9月に本格的に販売を開始して以来、販売台数が累計200万台を突破。専用たばこのヒートスティックの市場シェア(2016年9月時点)は全国で推定5.2%、東京都だけでみると推定7.0%獲得したという。

このようにIQOSがヒットしたのは本物のたばこ葉を使用した点だとされる。リキッド(溶液)を使用したいわゆる電子たばこと違ってニコチンを排除していない。

ニコチンを含む本物の葉を使用しているからこそ、従来の電子たばこでは満足できなかった愛煙家らもIQOSを受け入れることができたわけだ。

となると、禁煙に至るまでの過渡期的なツールと考えるには最初から無理があったことになる。

■紙巻たばこと比較し有害性成分9割減

ニコチンを含む点だけをとらえて「やっぱり体に悪いのか……」とだけ判断しては早計である。健康に不安を感じながらも喫煙をやめられない愛煙家には朗報もあるからだ。

PMJ広報はニコチンについて「依存性がありリスクフリーではありません」と断った上で、英国王立内科医協会などの研究結果を基に「ニコチンが肺がんなどの喫煙関連疾患の主たる原因ではないというのが、専門家の一致した見解です」と述べる。

従来のたばこは巻紙ごと燃やすが、IQOSはホルダーで温めるだけ。そのおかげで紙巻たばこの煙と比較して、IQOSが発生させる蒸気に含まれる有害性成分の量が平均して約9割も削減した。

筆者の個人的な感想では、大吟醸のように澄み切った味わいがあるように思った。有害性成分が減ったことでたばこ葉の風味をより感じることができたのだろうか。

■広がりを見せる加熱式たばこ

PMJ広報は「火を使わない、灰が出ない、紙巻たばこの煙に比べてにおいも少なく、副流煙(使用していないときに先端から立ち上がる煙)が出ません」とIQOSの利点を話す。

2015年12月の室内環境学会学術大会では「IQOSの使用は屋内空気環境に悪影響を与えない」と結論付ける試験結果も報告されている。

IQOSの成功に続いて、JTが「Ploom TECH」を発売。ブリテッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの「glo」も仙台で先行発売された。加熱式たばこはますます広がりそうな気配だ。

一方、以前リリースしたタバコの恐ろしさと最近話題のアイコスについて医師に話を聞いてみたという記事にあるように「長期に渡って吸い続けると健康被害を自分自身だけでなく周囲にも及ぼす点は、通常のタバコと同じです」という内科医の意見があることも忘れてはならない。

(武藤章宏)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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