もちろん、自分の足でiPhoneを店頭に持ち込む手間が省けたり、忙しい友人のiPhoneを預かって修理に持って行けるなど、便利な面もある。ただ、同時に窃盗犯にも都合の良いサービスでもある。盗んだiPhoneを店頭で修理し、それを誰かに転売することが容易になるからだ。
セキュリティソフト大手マカフィーのコンサルタントは、「アップルは盗品のことを考慮に入れていない。人間は善人ばかりで、悪人はいないという性善説に基づいてサービスを行っている」と批判。一方、アップルの広報担当者は、この件に関するコメントを差し控えている。
ニューヨーク・デイリーニューズ紙が報じたところによると、ニューヨーク市警の内部報告書では、2011年1月─10月に市内で発生した窃盗事件1万6000件のうち、約半分が携帯電話やその他の電子機器だったほか、地下鉄やバスで盗まれた携帯電話のうち7割がiPhoneだったという。
一方、ユーザーを保護するための窃盗対策アプリは普及が拡大している。誤ったパスワードを入力すると自動的に写真が撮られ、所有者のメールアドレスに写真と現在位置が送信される「iGotYa」というアプリもある。根本的な解決にはならないだろうが、興味深いアイデアではある。
(執筆者:Mitch Lipka)
*筆者は外部のコラムニストです。本記事は筆者の個人的見解に基づいて書かれています。