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2016年2月5日

火星のテラフォーミング計画の足掛かりとなるか?火星と同じ環境下に置かれた南極の菌類が生き延びることが判明(国際宇宙ステーション)

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 南極の岩から採取した菌類を国際宇宙ステーションに送り、火星を模した条件下に18ヶ月保管したところ、その細胞の60%以上が無事生存していることが確認されたそうだ。

 これらの菌類は、人為的に惑星環境を変化させ、人類の住める星に改造する「テラフォーミング計画」の足掛かりとなるかもしれない。また、かつて火星に生命が存在したとすれば、それらが現在まで生き残っている可能性
が0ではないことにもつながる。

 南極東部のヴィクトリアランドにあるマクマードドライバレーは、地球上で最も火星に近い環境である。地上で最も乾燥した過酷な環境の1つであり、強風のために雪や氷でさえ吹き飛ばされてしまう。こうした過酷な気候条件であるにもかかわらず、いわゆる岩の亀裂で生きるクリプトエンドリシック(隠蔽岩内性)微生物や特定の地衣類は生存することができる。

 数年前、ヨーロッパの調査チームがマクマードドライバレーで、クリオミセス・アンタルクティクス(Cryomyces antarcticus)とクリオミセス・ミンテリ(Cryomyces minteri)という2種類の菌類を採取した。その目的は、国際宇宙ステーション(ISS)で火星と宇宙の環境に暴露させ、反応を観察することだ。

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菌類と地衣類が収められたケース(左)と宇宙に送り出す前の調査チーム(右) Credit: S. Onofri et al

 このEXPOSE-Eと呼ばれる実験では、菌類は地上でケース内の区画(直径1.4cm)に入れられた後にスペースシャトル、アトランティスで国際宇宙ステーションまで運ばれ、コロンブスモジュールの外部の宇宙に直接設置される。

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