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2016年3月12日

雷が作る奇跡の石、閃電岩(フルグライト)

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 一閃(いっせん)の稲妻は5ギガジュールのエネルギーを有していると言われている。これはアメリカの平均的な家庭で使用される1ヶ月分以上の電力に相当する。これほど強力な雷が砂浜や砂丘のような場所に落ちるとどうなるのか?

 砂の粒があっという間に溶けてくっついてしまうのだ。

 砂の融点は約1,800℃は必要と言われているが、落雷による温度は30,000℃に達する。これは太陽の表面の5倍の温度である。この時、条件さえ整っていれば、溶けた砂が閃電岩(せんでんがん:フルグライト)という天然のガラス管を形成する。その名はラテン語で稲妻を意味する”フルグル”に由来する。地球上では毎日100万回以上も落雷が起きているが、閃電岩は滅多に形成されない。まさに奇跡の石なのである。

 閃電岩は通常、砂の地下で発見される。大抵は根元へ向かって直径が細くなっており、枝分かれしていることもある。その形状は雷が地面で拡散した際の経路をなぞったものだ。それゆえに「雷の化石」と呼ばれることもある。

[画像を見る]

 枝分かれしていることから植物の根にも似ており、表面は半分融解した砂の粒子でざらついている。だが、その内部は砂が急激に冷却され凝固したことにより、大抵は滑らかなガラス質だ。

 大きさや長さは落雷の長さや砂床の厚さ応じて変わる。平均的には直径2~5cm、長さ76cm以下であるが、5m近いものが発見されたこともある。また地面の中に貫通している閃電岩もあり、地下15mの場所まで刺さっていたものも発見されている。

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