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2015年1月8日
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失われた記憶を取り戻すことができる?「長期記憶の保存先はシナプスではなかった」=米研究

つまり、長期記憶がよみがえったのである。

「これは、記憶がシナプスではなく他の場所にあり、いったん形成された長期記憶は復元できることを暗示しています」(グランツマン教授)

 この実験結果によって、研究チームは「強化学習によって新たに生まれるシナプス構造は長期記憶の形成に関係しているものの、記憶の保存場所ではない」という結論に到ったのだ。

■では記憶はどこにあるのか...

 では、記憶がシナプスに保存されていないとすれば、いったいどこにあるのか?

「我々は記憶がシナプスではなく"神経細胞核"に保存されていると考えていますが、今のところ証明することはできません」とグランツマン教授は語る。残念ながら今回の研究では、記憶の保存先を突き止めるまでには到らなかったということになる。

 そもそも「記憶」だけでなく、人間の「意識」や「思考」などのメカニズムは、最先端の科学をもってしてもほとんどわかっていないというのが実情だ。

 とはいえその中でも、現在最も説得力のある説明のひとつがウィスコンシン大学精神医学部のジュリオ・トノーニ教授が唱える「統合情報理論」ではないだろうか。統合情報理論によれば人間の意識や記憶は、脳細胞や神経細胞の一部分が担っているのではなく、感覚機能と神経細胞、脳細胞によって複雑に結ばれた「ネットワーク」の中にあるという考え方だ。

 さらにこの仮説を拡げれば、この個人レベルの意識のネットワークはさらに大きな集団のネットワークに繋がっているかもしれないという考えも浮上してくる。この考えに立てば、例えばテレパシーやリモートビューイング(遠隔透視)なども説明できてしまうのかもしれない。はたして今後、この分野の研究がどんな展開を見せるのかまったく予断を許さないだけに興味津々である。
(文=仲田しんじ)
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