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2016年3月20日

日本に戻らなかった残留日本兵1万人の実態! 中国、ソ連、タイに残った理由とは?

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 天皇皇后両陛下が1月下旬、フィリピンを訪れ、残留日本人の二世と会見した。彼らは戦前からフィリピンへ渡った日本人移民や、戦時中にフィリピンに駐留した日本兵と現地の女性の間にできた子どもたちだ。今回の訪問は、日本とフィリピンの国交正常化60周年を記念してのものである。それとともに、戦後70年を超え「あの戦争」を捉え直す契機ともなろう。

 フィリピンに限らず、1945年の終戦後、さまざまな理由で日本へ戻らず現地にとどまった日本人は多い。その数は日本兵だけでも1万人におよぶといわれる。

 林英一『残留日本兵:アジアに生きた一万人の戦後』(中公新書)は、残留日本兵の実態を解きあかした秀作である。著者は1984年生まれの若い研究者だ。本書の執筆時は20代。本書のほかインドネシアの残留日本兵に関する著作も多数上梓している。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2016/03/post_9131.html】

 本書の冒頭には、3名の実在する元日本兵が登場する。「生きていた日本兵」といえば、横井庄一さんと小野田寛郎さんであろう。横井さんはサイパン島で28年間、小野田さんはフィリピンのルバング島で30年間を過ごした。だが、同時期にもうひとりの“日本兵”が発見されたことはあまり知られていない。インドネシアのモロタイ島で発見された中村輝夫さんだ。彼は台湾の原住民である高砂族の出身であった。中村は日本への帰国を望むも、台湾へと送られる。

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