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2016年3月26日
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タリウム中毒での詳しい死に方とジワジワ ― 「カリウム」に偽装して細胞に入り込む【ググっても出ない毒薬の手帳】

【ヘルドクター・クラレのググっても出ない毒薬の手帳 タリウム】

 かつては殺鼠剤として使われ、毒殺といえばタリウムというなんだかよくわからないイメージが付きまとう、蠱惑の重金属、タリウム。

 そんな毒物の生理的な一面を見ていこう。

※その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2016/03/post_9276.html

■タリウムの症状

 タリウムの中毒は、理由は後述しますがゆっくり進行するのが特徴です。

 多くの場合、一過性の悪心、嘔吐などとともに神経痛や知覚の異常(光が乱れて見えたり、幻覚、幻聴など)が生じます。さらに多くのタリウムが体内にある場合、神経症状が進み、自律神経などの、意図せず動いているはずの神経系がまともに機能しなくなることで、血圧の異常上昇、頻脈、流涎(唾液が止まらなくなる)、体温の乱高下などが起こります。

 加えて、代謝によって排出が間に合わないほどタリウムが体内にあると、神経自体が死にはじめ、死ななくても歩行困難や失明、永久的脱毛などの重い後遺症が残ります。

 ちなみに、昭和初期には、タリウムの細胞毒性を逆手にとった脱毛クリームがあり、含有量10%という恐るべき除毛クリームが売られていました。タリウムは経皮吸収性も高く、毛根の細胞を速やかに殺すでしょうから、かなり痛み無く(細かい神経も死ぬだろうし)永久脱毛ができたと思われます。もちろん、目的以外の場所の脱毛が起こる可能性もありますし、なにより危険すぎるので現在はタリウムによる脱毛は行われていません(笑)。

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