デジタルカメラは高画素化、連写機能の高速化、動画撮影機能の搭載など、進化を続けている。デジタルカメラの進化に合わせて、縁の下の力もちともいえるメモリカードも着実に変化している。SDメモリカードの現状と、未来のビジョンをまとめた。
●大容量化はどこまで進むか? 「4K2K」時代の到来で変わるSDメモリカード
デジタルカメラやビデオカメラ、ポータブルカーナビゲーション、電子辞書、スマートフォン、パソコン……と、さまざまな機器に外部ストレージとして採用されているSDメモリカード。SDメモリカードを選ぶとき、ユーザーが頭を悩ませる要因の一つが、種類の多さだろう。大きさの異なるSDとminiSD、microSDの区別はさておいても、同じサイズのSDメモリカードで、最大容量の異なるSD、SDHC(SD High Capacity)、SDXC(SD eXtended Capacity)があり、さらに転送速度を表す「スピードクラス」表記がある。まずはこれらの違いを把握しよう。
まずは容量。SDメモリカードは「容量の壁」といわれる規格上の容量限界がある。SDメモリカードは規格上2GBまでで、大容量化するために2006年に最大32GBまでの「SDHCカード」が、2009年に最大2TBまでの「SDXCカード」が生まれた。
容量の制限についてメモリカードのリーディング・カンパニー、サンディスク マーケティング部の大木和彦ディレクターにたずねた。「松下電器産業(現パナソニック)と東芝、サンディスクが、1999年にSDメモリカードの規格を発表したとき、ここまで大容量のカードが必要になるとは思っていなかった。しかし、デジタルカメラは当初の有効30万画素から、いまや1000万画素を超えて高画素化が進んでいる。画素数が上がれば撮影するデータ容量が増え、大容量のSDメモリカードが必要になり、新しい規格を策定することになった」と説明する。
現在、製品としては最大容量128GBの「SDXCカード」が登場しているが、規格上は最大2TBまでの大容量化が可能だ。ここまで容量があれば十分だと思ってしまうが、大木ディレクターは、「ハイビジョンの4倍の解像度をもつ『4K2K』テレビが普及すれば、その解像度で映像を残したい、というニーズが出てくる。そのとき、さらに大容量の規格が生まれるだろう」と話す。
●快適さを求めて高速化に拍車、最大速度と最低速度をチェック
画像や動画のデータ容量が大きくなればなるほど、SDメモリカードからPCに転送するときに時間がかかる。…

