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「圧力は目的ではなく手段」専門家が語った対北政策シナリオ

2017年10月7日 15時00分 (2017年10月8日 15時00分 更新)

道下徳成教授(左)と古川勝久氏(C)日刊ゲンダイ

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 北朝鮮への圧力は“目的”ではない――。

 政策研究大学院大の道下徳成教授と、国連北朝鮮制裁委員会の元専門家パネル委員・古川勝久氏が5日、外国特派員協会で「北朝鮮の核危機」をテーマに講演した。

 北朝鮮の核・ミサイル開発への対応をめぐっては、先月21日(日本時間)の国連総会で、安倍首相は「北の核・ミサイルを放棄させるために必要なのは、対話ではなく圧力」と語った。もはや対北圧力が、手段ではなく目的化してしまっているのだ。ところが、専門家2人の対北政策の見方は、そうではない。道下教授は「国際的に協調する姿勢を示すために圧力をかけ続けることは必要」としながら、こう続けた。

「北朝鮮に核・ミサイル開発を完全に放棄させることより、凍結を目指す方が現実的です。そこで、対話を持ちかけるタイミングが重要となる。今、日米韓と北の間で行われているのは、本格的な交渉に入る前に、いかに“有利な”ポジションを確保できるかという駆け引き。あくまで、制裁強化によって北より有利な立場から対話を提案しなければなりません。もし、(安倍首相が)圧力をかけた後のステップを考えていないとしたら、愚かです」

 さらに古川氏は、先月11日の国連安保理で採決された対北追加制裁に触れ、こう語った。

「北朝鮮のミサイルは、中国やロシアの部品と、イギリスやアメリカの市販品から造られていて、北朝鮮は、圧力変換器やコンピューターチップなどの電子部品を北京や東南アジアの企業を経由して非合法に取引しています。石油や食糧を制裁対象としても、ミサイル開発に転用可能な物品を対象としなければ、結局抜け穴だらけです」

 やはり、安倍政権の掲げる圧力一辺倒の姿勢は、国際的には的外れのようだ……。

コメント 2

  • 匿名さん 通報

    北朝鮮は、米国からの防衛の為、核の開発は止められない!圧力路線は自国(日本)の国民の命を危険に晒してるだけ!

    1
  • 匿名さん 通報

    北朝鮮は第二次世界大戦前の日本。脅威に成りつつある軍事力、周りからの経済制裁。最終的に日本は解放の名の元に開戦した。情報は筒抜け!

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