今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

飼育係とはいってもパンダと仲良くなるのはとても無理な話です『まるまるパンダ』

2011年12月26日 11時00分

この物を言いたげな表情がたまりませんな。アスペクト。1260円

[拡大写真]

食事 休息 食事 休息 食事 休息 
上野動物園にいるジャイアントパンダ、リーリー(オス)とシンシン(メス)の1日のスケジュールです。時間帯によって、「室内をウロウロ」や「屋外運動場で食べたり歩いたり」が挟まることもあるとか。『ドラえもん』ののび太や『ちびまる子ちゃん』のまる子でも、ここまでぐうたらじゃないよな。ううーむ、ちょっとうらやましい。

2008年にリンリンが亡くなってから、上野動物園ではしばらくパンダ不在の時期が続きました。
「繁殖の即戦力となるパンダを」という園の希望により今年2月に来園したのが、リーリーとシンシン。東日本大震災の影響で公開が遅れ、臨時休園をしていた動物園の再オープンと同じく4月1日に一般公開されたのです。当日は、徹夜組も出るほどの大盛況! パンダのアイドル性を再認識したものです。
『まるまるパンダ』には、著者であり、リーリーとシンシンの飼育員である倉持浩が撮影した2頭の写真が約100点も収録されています。白と黒のもようにぴょこんと立ったまるい耳、抱きつきたくなるようなコロコロとした体型。トトロのような後ろ姿もかわいい! 足を前に投げ出して、お腹を見せながらタケをムシャムシャと食べている姿を見ていると、「ほんとうは着ぐるみで、中におっさんが入ってるんでしょう!?」とつい突っ込みたくなってしまう。親しみやすくて愛らしい、パンダならではの魅力が堪能できます。

「パンダの白黒模様の理由?」や「パンダのウンチは臭くない?」などの疑問に著者がわかりやすく答えてたり、飼育係の1日のお仕事も写真付きで紹介したりと、いろいろな角度からパンダを知ることができるのです。それから、来園時のエピソードも。リーリーとシンシンを乗せたジェット機「FLY! パンダ」では、「恩賜上野動物園に3年ぶりの来日となる2頭のパンダも、みなさまとご一緒にフライトしております」というアナウンスが流れたそうです。
そのなかで目をひいたのが、
〈飼育係とはいってもパンダと仲良くなるのはとても無理な話です〉
〈ジャイアントパンダの本当の気持ちを理解することは不可能です〉
という冷静で客観的な言葉。いくらかわいくてもパンダは食肉目クマ科の動物なので、飼育員でも同じ部屋に入ることはないそうです。そういえば、著者といまは亡きリンリンとのツーショット写真もアミ越しでした。
犬や猫と違って、具合が悪くても自ら訴えることができないという、飼育の難しさもパンダにはあるのです。
関連キーワード
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品