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「糖質制限ダイエットは危険」は本当?

2013年2月5日 11時00分 ライター情報:松浦達也

中面のそこかしこに、美女医(美人女医の意)の心配りが感じられる、『ゆるゆる糖質オフダイエット』(関由佳/主婦の友社)。実は内容みっちりの保存版ダイエット本です。

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ご存知でしょうが、ヤセるのは超大変!
「太ったね!」。僕が久しぶりに会った友人から、立て続けにそう言われたのは一昨年のゴールデンウィークのことでした。20代後半から2年で1kgずつ増量し続け、デニムは2サイズアップ。名作マンガ「スラムダンク」の三井寿ではありませんが、「落とす気がしねえ」まま10年が経過してしまい、気づけば大学生当時比較で+15kg! あわてて、2011年の6月からダイエットに取り組んだわけです。

年間365回以上乾杯していた酒を週3日に減らし、ヨガの呼吸法(ヒクソン・グレイシーで知られる「火の呼吸」)を取り入れ、ちょっとだけ筋トレを行い、代謝が上がると言われる肩甲骨の間の褐色脂肪細胞を温冷シャワーで刺激。そして炭水化物を抜いたのです。結果、最初の1か月で5kg、次の1か月で2kg、次の1か月で1kgと計8kgの減量に成功しました。
(註:生活を元に戻して1年半経過した現在、当時+4kgと半分リバウンドしています)

正直、どれがどれくらい効いたのかはわかりません。ただバキッと炭水化物を抜いた翌日は劇的に効いた実感がありました。数字が小さくなり、体感としても体が軽い。ただし、弊害も……。完全に糖質を抜くと、脳が働かなくなり、体重よりも集中力がダウンしてしまうのです。僕の場合は「あんなにキツイ思いをしたんだから」と後戻りできないようにするため、減量初期に思い切り落とす作戦でしたが、あれはキツかった……。

「糖質制限ダイエットは危険」は本当?
ところで、先日衝撃的なニュースを見かけました。「糖質制限ダイエット、長期は危険? 死亡率高まる恐れ」というニュースです。翌日以降、他紙も似たような強い見出しで報道していました。

いずれも厚生労働省研究班のレポートを引用しての記事です。ただ、ちょっとクビをかしげる記述も。「糖質制限食を5年以上続けると、死亡率が高くなるかもしれない」とか、事実関係の重要な部分に「?」や「恐れ」がついています。しかも英語で書かれた論文を僕のつたない英語力で読んだ限りでは、「糖質(≒炭水化物)制限」自体が原因かどうか特定されていません。糖質制限ダイエットをしている人の食生活を指して「繊維や果物の摂取量が少なくなる傾向があり」、「脳疾患などの危険因子になりうる、動物性タンパク質、脂肪、コレステロールの摂取量が増加」する傾向がある、と。裏を返せば、「野菜を多く摂取して、肉に制限をかければ問題ない」とも読み取れます。

ライター情報

松浦達也

ライター/編集者にして「食べる・つくる・ひもとく」フードアクティビスト。マンガ大賞選考員。著書に『大人の肉ドリル』、『新しい卵ドリル』(ともにマガジンハウス)など

URL:Twitter:@babakikaku_m

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