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伊勢うどんのことなら、なぜかできてしまうんです。伊勢うどん大使・石原壮一郎に聞く2

2013年10月4日 09時50分

ライター情報:オグマナオト

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石原壮一郎/コラムニスト。1963年三重県松阪市生まれ。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。大人の素晴らしさと奥深さを世に知らしめた。以来『大人力検定』『大人の合コン力』などの「大人」をテーマにした著書を発表し続け、日本の大人シーンを力強く牽引し続けている。2012年7月に「伊勢うどん友の会」を立ち上げ、本腰を入れてコシがやわらかい伊勢うどんの応援をスタート。2013年8月には世界初の「伊勢うどん大使」に就任した。

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「せっかくだから、伊勢うどんを一杯ごちそうしましょうか。お湯、沸かしますね」

石原さんはそう言って立ち上がると、事務所のキッチンへと向かった。
「お土産用の伊勢うどんを茹でる時はですね、あわてて箸を入れちゃダメなんです。自然にほぐれてくるのを待たなきゃいけない。箸を入れるとブツブツ切れちゃうんです」
伊勢うどん大使は、こちらから聞くまでもなく、自ら伊勢うどんの茹で方を語り出した。
「太くなるにつれ、ほぐれていきますんで。素麺なんかはほっとくとダマになっちゃいますけどね。ああいう細いのとは一緒にして欲しくないですね(笑)。伊勢うどんは、ゆでてる間に電話がかかって来てしばらくほおっておいても大丈夫です。もういいかなー、と思ってからもうちょっとゆでるのが、美味しくなるコツです」

お湯が沸いてから6分後、「さぁ、どうぞ召し上がってください」と差し出された一杯の伊勢うどん。
「あ、でもせっかくなんで、伊勢うどん大使が食べるところを見たいです。お先にどうぞ」
半分冗談のつもりだったのだが、「あ、そうですか。それじゃ遠慮なく」と、石原さんは箸を手にし、丼の中のうどんをかき混ぜ始めた。
「真っ白な伊勢うどんが、真っ黒なタレに絡めば絡むほど美味しいんですよ。7回かき混ぜると金運、8回かき混ぜると出会い運がアップして……っていうのは、私が勝手に言っているだけですけど」


《赤とか黒とか、そういう価値基準ではやってない》
─── それでは私もいただきます!…………あ、思ってたよりもやわらかくないですね。「やわらかいやわらかい」と聞いていたから、もっとすごいのを想像していました。

石原 そうですね。「ふわっとしたコシ」があります(笑)。

─── 実は伊勢うどんにもコシがある、というのはこの『伊勢うどん 全国制覇への道』にも書かれていましたね。

石原 僕自身、この伊勢うどん活動に本腰を入れる1年半前は、「伊勢うどんはコシがないうどんだ!」とはしゃいでいたんですけど、今にして思えば、伊勢うどんに対して失礼なことを言っていたのかな、と反省しています。

─── でもこの麺も、三重県産の小麦からこだわった、というのがドラマがあっていいですね。あと、人によっては「甘い味付けが苦手」という声も聞いたことがありますが、これはそんなに甘くないです。この味、好き!

石原 そうなんですよ。だから今回、本の中でも色々とタレの比較もしました。

ライター情報

オグマナオト

福島県出身。『週刊野球太郎』『web R25』を中心にスポーツネタ、野球コラムを寄稿。構成した本に『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』『福島のおきて』など。

URL:Twitter:@oguman1977

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