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有吉弘行にMCは向いてない。だがよく切れるナイフであり、その技はイリュージョンの域に達している

2013年11月19日 11時00分 ライター情報:寺西ジャジューカ

『現代用語のクソ知識』有吉弘行/双葉社
色々書いてはみたが、内容は本当にどうしようもない。

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テレビを観てると思うのだが、有吉弘行の番組が多過ぎる。もう本当、半端ない。しかも、彼MCの番組が多いのだ。
個人的に彼のことは大好きなので「良かったね」と言いたいところ。でも、シンパとしての本音は違う。向いてないから、有吉にMCをやらせないでくれ。

あまりにもワガママな訴えなのは、承知して。数字を持ってることの証明でもあるだろうし、明らかに格は上がっている。でも、持ち味が全然出てない。観てて、いつも「向いてねえなぁー」と、苦笑いが止まらないもの。
彼の気持良さは、場を上手に破壊してくれるところにあった。「ひな壇芸人」と呼ばれるタイプの“ナアナアの関係性”に懐柔されず、そのチームワークを解体してみせる。しかもその壊し方、視聴者の深層心理のリクエスト通りだった。よく切れるナイフを見る気持良さが、彼にはあった。
しかし、懐柔された。「ブレイクするっていうのは、『バカに見つかる』ということ」と公言していた有吉だが、完全にバカに見つかった。ミイラ取りがミイラになった、みたいな。

そんな状況の彼に幻滅したかと言えば、そうでもないんです。たけしの『オールナイトニッポン』や鶴瓶の『パペポTV』みたいに、コアな姿を見せてくれる機会を残してくれているから。
その一つに挙げられるのは、EX大衆にて連載されていた「現代用語のクソ知識」。もう、本当にどうしようもない。「なに、ゴールデンで仕切ってるんだよ」と呆れたくなるような、ゲス要素に満ちた筆芸を見せ付けてくれているから。
しかも、その連載が一冊の本にまとまったというなら、買うしかないじゃないですか。
「普段気になっているけど、今さら人には聞けない現代用語の数々を有吉先生のクソ知識で解説しています」(『現代用語のクソ知識』まえがきより)
“有吉派”には待望の一冊、さて、どんな解説をしてくれているのだろう?

【一発芸】
一発芸は、拍手をもらうようになったら賞味期限切れ。
【カシスソーダ】
「帰りたい」という意思表示。
【キャラ弁】
キャラ弁の汚さったらない。
【こぼれ落ちる涙】
きれいな光景かつ、ちょっと笑える光景。
【読者モデル】
要はハガキ職人のこと。プロの構成作家にはなれないあくまでハガキ職人。
【バレンタインデー】
林真須美からの義理チョコには注意が必要です。
【ほうれい線】
針すなおさんは悪意たっぷりにほうれい線をくっきり描きます。
これだ! この切れ味。有吉には、よく切れるナイフを見る気持良さがある。

ライター情報

寺西ジャジューカ

1978年生まれ。ブライアン・ジョーンズとビートたけしと前田日明と大江慎也と有吉弘行と篠田麻里子が好きです。ブライアン・ジョーンズと菅井きんと誕生日が一緒。

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