今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

『スティーブズ』『大東京トイボックス』漫画家と編集者はどんな打ち合わせをしているのか

2014年12月4日 10時50分 ライター情報:青柳美帆子

11月28日に発売された『スティーブズ』(漫画:うめ、原作:松永肇一)。スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック、アップルをつくった2人の「スティーブ」の物語だ。11月27日に「スティーブズ発売前日スペシャル『打ち合わせを公開しますナイト』」が開催された。漫画の打ち合わせって、どんなものなんだろう?

[拡大写真]

アップルの創始者スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックを描いた漫画『スティーブズ』1巻が11月28日に発売された。漫画は『大東京トイボックス』のうめ(小沢高広・妹尾朝子)、原作小説は松永肇一
発売前日の11月27日、ツブヤ大学で「スティーブズ発売前日スペシャル『打ち合わせを公開しますナイト』」が行われた。その名の通り、『スティーブズ』の打ち合わせを、お客さんの前でガチでやるというイベントだ。
多くの漫画家の打ち合わせは、作家と編集者の2人だけで行われるらしい。でも『スティーブズ』は少し違う。漫画家・うめと、原作者・松永と、担当編集者・谷川慎の4人が一緒になって作り上げている。
この打ち合わせって、むしろ漫画家以外に参考になるんじゃないか? 彼らの打ち合わせをまとめてみた。

ゴールを設定


今回の打ち合わせは、『スティーブズ』12話のプロットを決めること。小沢の資料には、2巻に収録される9話から16話にかけてのプロローグ・本編・エピローグ・備考がまとめられている。このうち、10話までがすでに「ビッグコミックスペリオール」に掲載されている。11話は作業中。
12話は、ウォズとHP(ヒューレット・パッカード)の関わりについて描かれた回。
小沢「この回は走るウォズがポイントですよ! 見開きで描きたい」
妹尾「プーさんみたい……」
小沢「1巻の6話目、ジョブズが泣くシーンの、いわばアンサーになるシーン。ともすると印象がかぶっちゃうかな」
妹尾「走ってるから大丈夫じゃない?」
まず、一番描きたい見せ場のポイントのイメージを共有。そのあとに、解決すべき問題を羅列する。

小沢「13話が鬼門なんだよなー」
配られた資料には「WCCF裏側エピソードをどうするか?」「ゲイツたちのからませ方をどうするか?」「マノックだけでなく、ロットホルトのエピソードも必要か?」といったポイントが書かれている。
このポイントをいかに解消していくか。12話のプロットを決めるためには、11話と13話のつながり、コミックス2巻全体の印象や情報量も考えるのが大事だ。

内容の確認、見せ場ポイントの共有、解消するべきポイントの整理……今回の打ち合わせのゴールを、初めにしっかり決めておく。打ち合わせってとにかく脱線しがちだが、短い時間でしっかり終わらせるには「ゴール設定」が必要。

情報共有&疑問解消


うめ&松永&谷川の4人は、対面の打ち合わせだけではなく、Facebookなどを使ってこまめに、ほぼ24時間体制で情報を共有しているのだそう。

ライター情報

青柳美帆子

フリーライター。1990年(平成2年)生まれ。オタクカルチャー・イベントレポ・明るいエロス・少女革命ウテナなどを中心に執筆しています。

URL:青柳美帆子のまとめ

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品