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「在日は帰れ!」「レイシストは帰れ!」4.21新大久保反韓デモとそのカウンターを直撃取材

2013年4月22日 11時00分 ライター情報:HK(吉岡命・遠藤譲)
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各地で頻繁に行われている「反韓デモ」。2013年4月21日。東京新宿区、JR新大久保駅周辺で、先月31日に続いて大規模な反韓デモが行われた。限度を超えたヘイトスピーチ、デモ隊の主張に反対する人々が集まり、自らのことを反韓デモへの「カウンター」と呼んだ。デモ参加者、カウンターの人々、現地の住民、通りすがりの観光客。本記事は彼らへの聞き取り取材をもとに構成したルポであり、デモのレビューである。

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黙ったまま歩道からプラカードを掲げるだけの参加者もいるが、かなりの人数が声を張り上げて、デモ隊を批判している。中には拡声器を使い、「レイシストは帰れ!」と叫ぶ人も。しだいに「帰れコール」へと変化していった。
デモ隊の車には「特別永住者制度を廃止せよ!!」の文字。搭載された拡声器でデモの中心人物とみられる女性が叫ぶ。

デモ隊「いいですかー! 在日朝鮮人には特権があるんです!」
カウンター「か・え・れ! か・え・れ!」
デモ隊「日本人よりも不当に優遇されていまーす!」
カウンター「か・え・れ! か・え・れ! レイシストは帰れ!」
デモ隊「お前が帰れアホ!」

反韓デモは一定のスピードで歩みを進めてゆくため、それに合わせてカウンターの人々もデモ隊を追いかけていく。
デモ隊の行進とカウンターの人々の間には、緩衝地帯をつくるために警官隊が人間バリケードとなっているのだが、デモ隊とカウンターの興奮はおさまらない。中指を立てて、デモ隊への軽蔑を表す者も少なくない。それに呼応するように反韓デモ隊もヒートアップし、だんだんと罵り合いの様相を呈してきた。
車道は交通規制が入り、歩道も大混雑。警備のための警察官、携帯で写真をとる野次馬、無関係の通行人、店先から出てきた地元の店員など、ありとあらゆる人々でごったがえした。

脇道の駐車場に避難していた20歳のカップルに話を聞いてみた。
「遊びにきただけで、デモがあるとは知らなかったっす。通行人の邪魔になってますよね」
同じく騒ぎを聞いて自宅から出てきたおばあさん。「もう、私にはなにがなんだか……」

そんな彼ら一般人を尻目に、デモ隊とカウンターの人々は行進を続ける。
デモ隊が掲げるプラカードや横断幕の文言を紹介しよう。
「文化財泥棒とは仲良く出来ません」「福祉給付金を廃止せよ」「通名を廃止せよ」「日本人を脅して補助金ざんまい」「韓国人売春婦5万人 生活保護在日3万人の即時強制送還を求める」

それに対して一部のカウンターの人々は声を荒げる。
「おい! ネットで妄想膨らましている馬鹿ども!」「国交断絶などできるわけないだろ馬鹿野郎!」「恥ずかしくないのかコラ!」「お前らがいるかぎり東京オリンピックができねえぞ!」「差別がそんなに楽しいか! オラァ! クズゥ!」

売り言葉に買い言葉。罵声を返すデモ隊。突き立てられた中指に、「ウホッ!いい中指」と書かれたプラカードを見せつけて対抗するデモ参加者もいた。

ライター情報

HK(吉岡命・遠藤譲)

男子2人組の編集者&ライターユニット。ノンフィクション書評、労働・貧困問題、ネット右翼、炎上検証、突撃ルポなど。お仕事のご依頼はツイッターまで。

URL:Twitter:@HKeditorialroom

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