今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

注文から30分以内に配達。アマゾンの無人航空機宅配は日本の空を飛べるのか

2013年12月5日 11時00分 ライター情報:tk_zombie
このエントリーをはてなブックマークに追加

公式動画から、大空を舞うアマゾンのドローンの勇姿。微笑みながら空を飛んでいるように見えるので、不敵な感じがします。

[拡大写真]

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは12月1日のTV番組「60 Minutes」で、注文から30分以内に荷物を配達する新プロジェクト「Amazon Prime Air」を発表した。

30分!  容量の大きいゲームや映画のソフトなら、ダウンロードするよりも早いかもしれない。それに配達するのは人間じゃない。8枚のプロペラで飛ぶ小型の無人機(UAVまたはドローンと呼ばれる)だ。ドローンが倉庫からブーンと家の軒先まで飛んできて、荷物を置いていく(動画)。未来だ!

とはいえ、来週からサービス開始というわけにはいかない。早くても4、5年後になる予定だ。障害は技術よりも法律にある。アメリカでは米連邦航空局により、無人飛行機の使用が認可制になっている。認可は警察や消防などの公共性や緊急性が高い業務が優先されており、一般的なビジネスで使用できるのは早くても2015年9月からになる

アマゾン以外の企業もドローンを利用する準備を進めている。宅配ピザチェーンの「ドミノ・ピザ」がキャンペーンとして使用したことがあるし、オーストラリアの企業は教科書を配達する仕組みを、イギリスの和食チェーン「Yo! Sushi!」では寿司などの日本食をドローンで運ぶサービスを開発している(プロペラがジャマしてすごく取りにくそう)。

日本ではどうだろうか? 日本産業用無人航空機協会(JUAV)のホームページには、こう書いてある。

皆さんは、実は日本が隠れた無人航空機大国なのを御存知でしょうか。

知らなかった! JUAVによれば、既に日本では2000機近い無人航空機が飛んでいる。日本における導入は水田に農薬を散布するための無人ヘリコプターがきっかけで、この分野では世界を先行しているそうだ。農業利用のほか、地滑りや噴火などの自然災害の観測や、震災のときの調査(ただし米軍装備だった)に活用され、領土問題が起きている地域の監視に使う計画もある。

だからといって、日本ですぐにドローンでの宅配サービスが始められるかと言えば、それは難しそうだ。国土交通省が定めている航空法は、有人の航空機が前提になっている。全部で百六十二ある条文のうち、無人航空機に関する記述は第八十七条ひとつだけ。その内容も国土交通大臣の許可が必要、という程度で実質ルールは無いに等しい(現在JUAVが推進している民間活用は、経済産業省や農林水産省と協議の上で自主的に決めた安全基準を元に運用されている)。

ライター情報

tk_zombie

ライター

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品