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Amazonがお酒の直販を開始。何が得で誰が打撃を受けるのか超ていねいに解説

2014年4月9日 10時00分

ライター情報:杉村啓

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Amazonの酒販ページの日本酒ラインナップ。
1本のみの高いお酒もあるが、缶やカップ酒30本のようなセット物も多い。

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2014年4月8日(火)から、Amazon.co.jpがお酒の販売を開始しました。

あれ? 今までもAmazonでお酒を買ったことがあるけれども? という方もいるでしょう。実はそれは、Amazonに登録していた店舗から購入していたものです。今回は、Amazonが自分のところの倉庫にお酒を置き、それを直接販売するという、直販。

Amazonの酒販は「Amazon FB Japan」で行なわれています。お酒の販売ページで左のカラムの中から「出品者」を「Amazon FB Japan」にすることで、Amazon直販のみを表示させることができます。

直販になるとどうなるのか。ちょっと列挙してみましょう。

・送料が無料になる
一番のポイントはこれじゃないでしょうか。Amazonは基本的に送料無料です。登録店舗からの購入は、送料がかかります。

・Amazonプライム対応になる
プライム会員だったら「当日お急ぎ便」「お急ぎ便」「お届け日時指定便」といったサービスを無料で使えます。それをお酒に適用できるというわけです。

・他の買い物をしたときに荷物をまとめてくれる(かも)
Amazonの他の商品を一緒に買ったときに、まとめて送ってくれるかもしれません。

このように利用者にとってはいいことずくめではあるのですが、実は今、酒販の中でも特に日本酒関連ではいろいろと大きな問題が起きています。それはずばり「送料」の問題。このタイミングで基本的に送料無料のAmazonが酒販に携わってくるということは、従来の酒販店にとっては大きな衝撃なのです。
何がどうなっているのか、もうちょっと詳しく解説していきます。

●クロネコヤマトの料金改定問題

この問題は2013年10月におきた、クロネコヤマトのクール便常温発覚から始まりました。。クール便の作業中にコンテナを常温で放置したまま作業をしているということが報道され、大きな問題になったものです。

その結果、クロネコヤマト側は社内の規定を遵守、クール便の重量制限が厳格に行われることとなりました。今まではP箱(一升瓶が6本入るプラスチックのケース)に一升瓶を6本入れて送って大丈夫だったのが、P箱だと一度に4本までしか送れなくなったのです。ただ、エリアによってはダンボール(ちょっと軽めでないとダメ)だとなんとか一升瓶5本まではOKというところはあるみたいです。

今まで6本を送ることができていたのが、4本までということは、単純に送料が1.5倍かかるようになったことを意味します。

ライター情報

杉村啓

醤油と日本酒と料理漫画とその他諸々をこよなく愛するライター。なんでも超丁寧に解説します。近著に『白熱日本酒教室』(星海社)、『醤油手帖』(河出書房新社)ほか。

URL:醤油手帖

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