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南インドと北インドでカレーは全然違う。さっぱりして胃もたれしない、日本人には断然南インドです

2015年8月24日 10時50分 ライター情報:辻本力
『家庭で作れる南インドのカレーとスパイス料理』の話に戻ろう。最近カレーのレシピ本はあまりチェックしていなかったのだが、書店で偶然手に取った本書には衝撃を受け、私の中のスパイス料理回路がパカっと開いた。

とにかく作りやすいのだ。そして、かゆいところに手が届く。

例えば、南インド料理を代表する酸味の強いスープ「ラサム」に使用されるトゥールダールという豆の煮方は、茹で時間が長いことを踏まえ、通常の方法に加え、圧力鍋を用いる場合も併記されている。あるいは、缶で買うとたいてい余ってしまうココナッツミルクも、粉で購入し、その都度溶かして使えばロスも出ない。本書のココナッツミルクを使用するレシピでは、必ず「またはパウダー大さじ1を湯大さじ2で溶く」といった補足があるので、その都度悩む必要がない。さらに、「里いものポリヤル」「ケーララのビーフ炒め」のように特定の材料名を冠した料理では、他の野菜や肉で作る場合は何が適しているのかも教えてくれるので、その時々の冷蔵庫の残りもので代用することも可能だ。こういう細かな配慮が隅々まで行き届いていることに感動した。

なお、簡単かつ短時間で作れるのが南インド料理の特徴だが、もちろん馴れるまでは下準備に少し時間がかかるかもしれない。例えば、スパイスを炒って粉砕しミックススパイスを作る場合や、豆を煮る場合などがそうだ。しかし、これも一度作れば冷蔵・冷凍保存が可能なので、最初の1回だけ頑張れば、しばらくやらなくていい。あとは拍子抜けするくらい簡単で早い。ものによっては15分以内で作れてしまう。火のそばに長時間いたくない夏などは、ひじょうにありがたい料理なのである。

「キャベツのポリヤル」を作ってみた


せっかくなので、カレーの付け合わせに最適な炒め物「ポリヤル」を作る過程を動画に撮ってみた。メニュー名は「キャベツのポリヤル」。詳しくは説明しないが、最初に材料を用意してしまえば、あとは順番にフライパンに投入していくだけ。きっとその簡単さは伝わるかと思う。



完成品はこんな感じ(写真奥)。手前にちょっとかかっているのがラサム、真ん中のは玉ねぎのピクルスである。

炒めた豆の香ばしさが食欲をそそる。ちなみにこれ、カレーと組み合わせて弁当にするのもアリ。例えば、本書収録の「ラムのキーマカレー」(牛肉でもオッケー)とは好相性だった。どちらもニンニクを使っていないので、そのへんも弁当向きかと。

ライター情報

辻本力

編集者・ライター。〈生活と想像力〉をめぐる“ある種の”ライフスタイル・マガジン『生活考察』編集発行。企画立案からインタビューまで、いろいろやります。

URL:「生活考察」編集日記

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