舞台挨拶急遽決定!
先週3月29日、ツイッターに情報が流れてきて、思わず「うえぇ! マジで!?」と叫んでしまった。一回、中止とアナウンスされたからには、絶対やらないと諦めていたのだ。


4月2日に池袋、新宿、豊洲、3日に大泉、新宿、横浜で「映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」の舞台挨拶が行われた。

以前、映画本編ノベライズのレビューをしているのに、いまさら舞台挨拶? と思う人もいるかもしれない。
そう、もともと舞台挨拶は映画公開初日の3月19日に、新宿、池袋、川崎の3カ所で行われるはずだったのだけど、11日に発生した東日本大震災の影響により中止となっていたのだ。
舞台挨拶だけでなく、完成披露試写会や、30日に大宮で公演を予定していた、歴代プリキュアシリーズの主題歌を担当している歌手大集合のイベント「プリキュアオールスターズ スペシャルステージ」、「ふたりはプリキュア」DVD-BOX発売イベントや「スイートプリキュア♪」の主題歌を担当している、工藤真由さん池田彩さんのミニライブなど、イベント関係は軒並み中止、または延期になっていた。
イベントだけでなく現在放送中の「スイートプリキュア♪」も1週、放送を見送った。「大好きなプリキュアに会えない」ということは、子どもたちにしてみると、かなり悲しいことなのではないだろうか。
大人だって悲しいんだから! 俺も試写会や舞台挨拶など、3月はすべての土日がイベントでうまっていた。仕方のないことだけれど、どれもなくなった。


普段は、〈全国のみんなから「勇気」や「力」をもらうプリキュアが、今度は子供達に「元気の源」のお返しを!〉(舞台挨拶取材リリースより)という想いから、今回のディレイ舞台挨拶の開催が決定! いつも通りイベントを開催してくれるだけで、子どもたちだけじゃなく、大人のファンである俺たちも元気をわけてもらえる! 
もともと3カ所を予定していた舞台挨拶が、6カ所に増えての開催だ。普段舞台挨拶に来ないような人たちにも来てほしいという願いがあったんじゃないかな。

俺も2日、新宿バルト9まで取材に行ってきた。
一般のお客さんが入ってくる前に、プリキュアの着ぐるみたちがステージに登場。

キュアブラック、キュアブルーム、キュアドリーム、キュアピーチ、キュアブロッサム、キュアマリン、キュアメロディ、キュアリズムの8人だ。
いきなり集合するなんて、リハーサルでもやるのかな? と思っていたら、子どもたちが何人かステージに上がり、プリキュアから直接、「プリズムスターミラクルライト」(映画内でプリキュアを応援するアイテム)をプレゼントしてもらっていた。「映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」からミラクルライトは毎回子どもたちに配られているけど、プリキュアから手渡しされるなんて、これが初めてなんじゃないだろうか? 羨ましい!

本当なら、すべての子どもたちにミラクルライトをプレゼントしたかったんだろうけど、時間の都合上か、それはできず。でもプリキュアたちが入れ替わりでシアターの入り口に立ち、入場してくるお客さんたちと触れ合っていたよ。俺も握手を求めに行きたかったけど、すでに取材席に座ってしまっていたので断念……。そのかわり、着ぐるみたちの姿を撮りまくって我慢。
でも、握手……してもらえばよかったかなあ。

新宿バルト9の舞台挨拶は小清水亜美さん、水沢史絵さん、沖佳苗さん、三瓶由布子さん、樹元オリエさん、本名陽子さんが登壇。キュアリズム役の折笠富美子さんとキュアブロッサム役の水樹奈々さんは残念ながらいないけど、主役プリキュアの声優大集合だ!

自己紹介と、着ぐるみの動きに合わせて変身の掛け声を披露したあとに、それぞれ映画についての質問コーナーへ。

「スイートプリキュア♪」キュアメロディ役の小清水さんは、プリキュアオールスターズ初参戦に対し、「現在放送中の作品なのでスポットの当たる場面が多く、すごく緊張しました。本編以上にのびのびしたメロディを演じることが出来たと思います」とコメント。同じように昨年「プリキュアオールスターズDX2」では新人プリキュアだったキュアマリン役の水沢さんは「他のプリキュアたちからツッコミを入れられつつ、先輩風を吹かせています!」。
キュアマリンのフリーダムっぷりは「DX3」でも健在。キュアアクアたちが考えた作戦を、さも自分が考えたかのように振舞うマリン。うーん、やっぱりウザかわいい

「映画の魅力はありすぎて困っちゃう。登場人物と一緒に楽しめるのが、プリキュアのいいところです」とキュアピーチ役の沖さん。
キュアドリーム役の三瓶さんは「見てくれる方からの愛をたくさん感じる大事な作品なので、これからも多くの人に見てもらいたいです。
だから、今年はキュアメロディに頑張ってもらって、バトンをもっともっとつないでいって、大きなプリキュアの力になっていったらいいなと思います」と、小清水さんに激励の言葉を。
「キラキラ感が満載で女の子の憧れがいっぱい詰まっているところが魅力です!」とブルーム役の樹元さん。

キュアブラック役の本名さんは「今回でシリーズとして映画10作品目、8年目になるので、『ふたりはプリキュア』のころは生まれていない子どもたちにも勇気や希望を与えられるように、命をこめて吹き込みました。プリキュアたち登場人物全員、スタッフ、役者全員の絆があらわれている作品です」と語ってくれた。先日、映画を観に来たら、隣の席にキュアリズム役の折笠さんが座っていて、劇場内にプリキュアがふたり! と感慨深くなったというエピソードもあった。

実家が茨城なので震災から2日間家族と連絡が取れなかった。
いまだに家には戻れていないが、復旧やらなにやらで忙しそうだ。中止になったのはイベントだけではなく、取材も打ち合わせも取りやめになったり延期になったり。ずっと家に引きこもって仕事をしていたから、人と話す機会もほとんどなくて、自分自身、どんどん元気がなくなっていくのがわかった。
今回イベントに行くことで、想像していたよりパワーもらえたよ。劇場でプリキュアの映画を見ること自体元気になるね。
だから、ちょっと元気が足りなくなってきたなって人は今すぐにでも映画館に行くといいかも。俺も、まだまだ通い続けるよ!(加藤レイズナ)