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ホームズがスマートフォン? 今世紀最強のドラマ「SHERLOCK」

2012年8月3日 11時00分 ライター情報:杉村啓
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第一話のブルーレイボックス。
パイロット版のディスクも入っています。ちなみに、このNHKの吹き替えもまたぴったり! 後日字幕にして見てみると、思っていた以上にカンバーバッチの声が低くてびっくりしまいした。

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2010年に放映が開始されると同時に、全世界のシャーロキアン(シャーロック・ホームズのファン)の心と、シャーロキアンじゃない人達の心を鷲づかみにして、イギリスのほとんどの賞を総なめにした今世紀最強のドラマ。それが「SHERLOCK」です!

SHERLOCKは「もしも21世紀にシャーロック・ホームズがいたら?」というifのもとに作られた、イギリスのBBC制作のドラマです。現在のところ、第一シーズン3話(日本では2011年に放映)と第二シーズン3話(日本では7月22日、29日、8月5日に放映)が制作されています。

このSHERLOCKにおいて、シャーロックは原作であるヴィクトリア朝時代とは異なり、最新のテクノロジーも使いまくりです。スマートフォンは使うし(固定電話どころの騒ぎじゃない!)パソコンは使うし(VAIOからMacBookProへと話の途中で変わりました)タクシーは使うし(辻馬車とか、無いですよね)GPSだって駆使しちゃう。でもこれが、見事にシャーロック・ホームズの物語と合うのですね。現代ギミックを駆使していながら、根本がきちんとシャーロック・ホームズなのです。

主人公であるシャーロック・ホームズは自らを高機能社会不適合者と自認する、「コンサルタント探偵」です。コンサルタント探偵とは、この物語中にシャーロックが自ら名乗った職業で、世界でただ一人の、警察に手に負えない事件が発生したときに相談に乗る探偵なのです。警官からは疎まれつつも、難事件を解決する。なので警察も邪険にできない。でも基本的には友情も信じないし愛情も信じないし、一歩間違えたら犯罪者という勢い。重度のタバコ中毒だけど禁煙中なのでニコチンパッチ中毒(原作ではコカインでしたね)だし、考え事があると相手がいようといまいと(留守だろうと気にせずに)話しかけては後で聞いていないと怒り、空気を読まずにずびずば自分の言いたいことを相手に言うし、奇妙な依頼があればそれが殺人でも「すばらしい!」と絶叫して踊りながら喜びを表す。それが現代版シャーロックなのです。

そして相棒であるジョン・ワトソンは、アフガニスタン帰りの軍医で、戦場でPTSDになります。そこでカウンセラーにブログを開設することを薦められるのです。そう、原作ではワトソンがシャーロックの活躍を描いた小説を書くのですが、現代のワトソンはその代わりに、事件をブログにまとめるのです。

ライター情報

杉村啓

醤油と日本酒と料理漫画とその他諸々をこよなく愛するライター。なんでも超丁寧に解説します。近著に『白熱日本酒教室』(星海社)、『醤油手帖』(河出書房新社)ほか。

URL:醤油手帖

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