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プロ棋士とコンピュータの死闘を徹底解説。第二回電王戦明日決着

2013年4月19日 11時00分 ライター情報:杉村啓

ニコファーレの解説会場。常に対局場のあれこれや、ニコニコ生放送を見ている人のコメントが流れています。

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コンピュータはいったいどこまで進化することができるのでしょうか。

その可能性を垣間見せてくれるのが、人類 vs コンピュータで行われる「第2回将棋電王戦」です。昨年行われた米長邦雄 vs ボンクラーズの第1回将棋電王戦は、蟻の穴から万里の長城が決壊するような将棋でボンクラーズが勝ちました。リベンジマッチにあたる第2回は、人類側は将棋のプロ棋士5人、コンピュータ側は2012年世界コンピュータ将棋選手権で上位5つのソフトが対戦する団体戦となっています。

現在までの戦局は人類側の1勝2敗1分け。もう人類側に勝利はありません。最終戦で勝てば引き分けに、負ければコンピュータ側の勝利が確定するのです。

今まで、将棋はとても複雑だからコンピュータがプロ棋士に勝つのは難しいと言われてきました。オセロやチェスに比べて、取った駒を使うことができる将棋は考えなければいけないパターンがとても多いとされてきたのです。

そんなコンピュータ将棋はBonanzaの登場により長足の進歩を遂げ、ついにはプロ棋士を倒すようになりました。果たしてどこまで強くなっていくのでしょうか。今までの戦いを振り返ってみたいと思います。なお、第四局終了後のインタビューでドワンゴの川上会長から「この段階のそれぞれのソフトを永久保存したい」という話も出ています。

ところで、普段から将棋を見ていない人にはいったいプロ棋士がどのぐらい強いのかわからないと思います。プロ棋士の段位は基本的に昇段したら下がることは無いので、九段(段位としては最高位)だけれども実力はピークを過ぎてしまったとか、四段(四段からプロになる)なのだけれども実力は上り調子ということがあるのですね。なので、実力を統計的な数値データに置き換えたレーティングで表したこちらのサイトを参考に、解説も加えていきたいと思います。ちなみに左側が先手、右側が後手で、勝った方に○を負けた方には●をつけています。

■第一局:○阿部光瑠四段 vs ●習甦
阿部光瑠四段は若干18歳の棋士ですが、その実力は本物です。史上七番目の若さでプロ入りし、A級の棋士達も倒しています。レーティング的には46位ですね。プロ棋士側もかなり本気であることが伺えます。対する習甦はコンピュータ将棋選手権5位で、羽生善治三冠を倒すことを目標に開発されたソフトです。名前の中に「羽生」が入っているのが特徴です。
戦いは、阿部光瑠四段が完璧とも言える指し回しを見せました。
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ライター情報

杉村啓

醤油と日本酒と料理漫画とその他諸々をこよなく愛するライター。なんでも超丁寧に解説します。近著に『白熱日本酒教室』(星海社)、『醤油手帖』(河出書房新社)ほか。

URL:醤油手帖

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