今注目のアプリ、書籍をレビュー

薬師丸ひろ子も歌った「潮騒のメモリー」ついに土曜日最終回「あまちゃん」26週目前編

2013年9月27日 11時00分

ライター情報:木俣冬

このエントリーをはてなブックマークに追加

「イラストでもあまちゃん」その5(木俣冬)

( 1 / 2 )

[その他の写真を見る]

第1回はコチラ
「毎週月曜更新中、木俣冬のおさらいあまちゃん」バックナンバー集はこちら

朝ドラ「あまちゃん」最終週「おらたち、熱いよね!」はもう毎日が感動回、朝から涙涙なのでございます。
毎週月曜日アップのおさらいレビューですが、ついつい週半ばでアップすることにしました。

伏線が生きていることが「あまちゃん」の面白さのひとつであったわけですが、最終週も伏線が鮮やか過ぎるほどに回収されまくりました。今回はそのへんを中心に振り返ります。

月曜151回は、「あまちゃん」に込められた意外な意味がわかります。番組開始当時、「あまちゃん」は、海女だけでなく「人生の甘えん坊」(甘ちゃん)でもあると説明されていたのですが、もうひとつあったのです。それは、アマチュアリズムの重要性を説くことでした。
海女カフェを見た太巻(古田新太)は「雑なのに愛がある」「上野で劇場つくるときに目指したのがコレだ」と目を見張り、「プロでもない素人でもないアマチュアの成せる技 まさに海女カフェだ」と賛辞を送ります。
つまり、あまちゃん=アマチュアン。
いやあ、なるほどそうかー!と、半年間「あまちゃん」を見ながら打ち続けた膝をまたポンと。なんかもう打ち過ぎて皿が割れそうです。

火曜152回は、大吉(杉本哲太)が安部ちゃん(片桐はいり)と再婚することを決意し、
アキ(能年玲奈)と吉田(荒川良々)がプロポーズ大作戦を決行。北鉄の車両のサイドにプロポーズの言葉を書いて、それを安部ちゃんに目撃させます。
アキが自分の手に絵の具がついていることを安部ちゃんに気付かれないように隠します(あくまで大吉が描いたことにしたいからでしょう)が、これと似たことが51回にもありました。種市(福士蒼汰)がヒロシ(小池徹平)と一緒に看板を作ったときに絵の具を手につけたまま握手したシーンです。誰かのために懸命に行動することの麗しさの現れですね。
そうか、ヒロシの絵の才能はそのとき既に発揮されていたのでした。

プロポーズ列車が北三陸を走り抜けていく画面は多幸感に満ちあふれていましたし、安部ちゃんが列車に描かれた文字を見て感動しているところに、アキがクラッカーを鳴らし、隠れていた北三陸の愉快な仲間たちもクラッカーを鳴らしながら飛び出してくるところも爽快。ライブ空間のクライマックスで、何かが弾け飛ぶときのステージと客席の一体感と同じものを画面の中と視聴者との間に見事に作り上げました。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

注目の商品