今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

書くつもりなかったんだ、でも書くしかない「クロニクル」が凄い

2013年10月10日 11時00分 ライター情報:とみさわ昭仁

『クロニクル』監督:ジョシュ・トランク/出演:デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダンほか/配給:20世紀フォックス映画/2013年9月27日より2週間限定ロードショー 都内での上映はあとわずか。急げ!
10月12日よりTOHOシネマズ 梅田、109シネマズ名古屋、TOHOシネマズ天神で拡大公開。新宿シネマカリテでは続映決定

[拡大写真]

米光さんからご指名を受けたので、話題の映画『クロニクル』について書く。

本当は書くつもりはなかったんだ。エキレビだけじゃなくて、どこの媒体にも。

つまんなかったわけじゃない。むしろ大傑作だと思った。開始からエンドクレジットまで怒濤の展開で、1時間23分があっという間に過ぎていった。

だけど、「これは書けない!」と思った。とてもレビューを書きにくい映画だと思った。なぜなら、この映画のおもしろさの核は「先が読めないこと」にあるからだ。つまりはネタバレしてしまったらおもしろさが半減してしまう。それを心配した。だから、レビューは書けないな、と。

幸いなことに、自分は一切内容を知らない状態でこの映画を見ることができた。事前に知っていたのは『クロニクル』という印象の薄いタイトルと、アメリカの男子学生3人がポテトチップを食べているスチール写真だけだった。どうせ凡庸な学園コメディだろうから、おれは見なくてもいいや、と思っていた。

なのに、どうして劇場まで見に行く気になったのかといえば、映画についてたいへん信頼しているライターの友人が、こんなことをつぶやいていたからだ。




これを見た瞬間、ブラウザのタブを切り替えて、いつも利用している劇場のサイトでチケットを予約した。予約手続きをするときに、うっかり作品紹介のあらすじ読んじゃわないようにするのがたいへんだったね。

見終えての結果は、もちろん友人の言う通りだった。何も知らないでいたからこそ、主人公たちの“変化”と、変わってしまったが故にさらされる運命の過酷さに、最大限の驚きを感じることができたのだ。いやあ、持つべきものは友だ。そして、自分の決断の早さも褒めてやりたい。

というわけでレビューはまだ続くけど、まだ『クロニクル』を見てない人! 劇場へ走るならいまのうちだ!

※ここからネタバレします。



自分はネタバレにわりと寛容な人間だし、公式の予告編でもバンバンあれを見せちゃってるから、あれが何なのかを知ってから映画を見ても、おもしろさが失われることはないだろうとは思う。……思うけれども、やっぱり知らないで見たほうが驚きは大きいと思うんだよねえ、主人公たちが「超能力」を手に入れるってことを!

観賞後、まわりのみんなにいま見てきたものの興奮を伝えたいのに、超能力のことに触れないでは説明のしようがなくて、ジタバタしてた。それでまわりを見渡すと、ツイッターではみんな「大友克洋だ」「AKIRAだ」とかバンバン言ってるし、なかには「空を飛ぶシーンがさ~」みたいなことまで言ってる人もいる。

ライター情報

とみさわ昭仁

1961年生まれ。ゲーム開発、映画評論、コレクター研究、古本屋店主、スカジャン制作、DJなど。神保町特殊古書店マニタ書房は、不定休で週のうち半分くらい営業。

URL:akihito tomisawa index

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品