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「魅力ある原作だから映像化しようと思ったんじゃないの?」映画『暗殺教室』脚本家に聞く2

2015年3月22日 10時50分

ライター情報:オグマナオト

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<金沢達也プロフィール>
脚本家。萩本企画所属。萩本欽一が主宰する欽ちゃん劇団に入団後、放送作家に転身。2009年にドラマ「華麗なるスパイ」で脚本家デビュー。これまで関わった作品に「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」(脚本協力)、「係長 青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている!」「係長 青島俊作2 事件はまたまた取調室で起きている!」「ニュース速報は流れた」「ラッキーセブン」など。

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3月21日に全国公開された映画『暗殺教室』の見どころはどこなのか? 脚本を担当した金沢達也へのインタビュー、後編です。(前編はこちら)

《原作者と脚本の関係性》

─── 漫画にしても小説にして、原作ものを映像化する場合、本来であれば数多くあるエピソードの中からどれを抽出していくかが一番大変なことのはずなのに、変に足したりする作品も多いですよね。

金沢 まあ、なかにはそういう作品もありますね。

─── 先ほど、引き算で脚本を作った、という話がありましたが、その点はどう考えていますか?

金沢 絵づくりの問題や演技の制約上の兼ね合いで、何かを変える場合があるのはわかるんです。でも、足すっていうのは自分も昔から疑問です。そもそも、魅力ある原作だから映像化しようと思ったんじゃないの? と。そこは何なんでしょうね? 実写化におけるプライドなのか何なのか……もっと、原作をどう活かすかを考えたほうがいいんじゃないかと思います。その意味でも、今回はすごくいい作品に巡り会えたと思いますね。

─── 気になったのは、映画の内容と原作がとてもリンクしているというか。特にエンディングで「あれ? 今のって最近のジャンプで見なかったか?」というシーンがありまして。

金沢 ねぇ。あれ、驚きましたよね。そこは、松井先生のほうが合わせていただいたのかもしれないですね。

─── 原作者である松井優征さんとは何か打ち合わせをしたりとかは?

金沢 原作者と脚本家って、やっぱり直接は会わない方がいいと思うんですよ。なので、撮影まではプロデューサーを介していろいろとやり取りをさせていただきました。お会いしたのは打ち上げの席ですね。「今後も自分の作品が映像化される場合は、脚本家は金沢さんで」と言っていただけたのが一番の思い出です(笑)。

─── ちなみに、今年1月からはTVアニメ版『暗殺教室』(フジテレビ系列)も放送されています。同時期にアニメも描かれる、という点で何か意識したことはありますか?

金沢 脚本においては全くないです。監督もそんなに意識してないと思いますよ。プロデューサー陣はいろいろとあるかもしれないですけど。僕個人としては楽しく拝見しています。

─── でも、漫画だからできること、アニメだからできること、実写だからできることっていうのがそれぞれあると思うんです。だからこそ、映画版ではこうしたい、こう見せたい! というのがあったのかなと気になったのですが。

ライター情報

オグマナオト

福島県出身。『週刊野球太郎』『web R25』を中心にスポーツネタ、野球コラムを寄稿。構成した本に『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』『福島のおきて』など。

URL:Twitter:@oguman1977

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