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お姫様抱っこして床へ「あさが来た」17話

2015年10月17日 09時50分 ライター情報:木俣冬
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朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)10月16日(木)放送。第3週「新選組参上!」第17話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:西谷真一
NHKドラマガイド「連続テレビ小説 あさが来た」Part1 NHK出版

17話は、こんな話


ある晩、加野屋に新選組がお金を借りにやってきた。嫁として家を守ろうと、ちゃんと返してくれるのかと詰め寄るあさ(波瑠)を見て、新次郎(玉木宏)は「あんたは芯のある大人のおなごはんや。惚れてしもうた。わてと夫婦になってくれ」と改めて愛を告白、その晩、ふたりは結ばれる。

時代の変化のなかで、夫婦の絆を強めるあさと新次郎を描いた17話は、朝ドラ史に残る名作になりそう。
どこが見事だったか、その部分をあげてみたい。

その1 女の強さに男が惚れる!


あさを子供だと思って床を同じくせず、夜になると三味線の師匠・美和(野々すみ花)の元に通っていた新次郎だったが、新選組相手に啖呵切るあさの強さにすっかり心奪われてしまう。
偶然の取り替えによってイケメン許婿をゲットしたヒロインのままにしないで、きちんと彼女が体を張って、愛を得る。
新しい時代の女性を描こうとするこのドラマの骨子に関わる重要な部分である。

あさの「刀と信用は真逆のもんだす」も名台詞。

その2 まさかのお口が伏線に!!


いつも余計なことを言ってしまうあさは、口をつまむのがクセだったが、「その口にはわてがふたしたらなあかんな」と新次郎がキスをする。
これをやろうと思って、延々口をつまませていたとしたとしたら、ひれ伏す。
17話では、新次郎の生き方に口をはさんだあと、「堪忍」と口をつまむとき、両手でなく人差し指と親指の2本でつまみ、つややかな唇を強調。これが終わりのキスにつながっていくところもにくい。

その3 お姫様抱っこまで!!!


ロマンチックにはロマンチックを盛りまくり、お姫様抱っこして床へーー。
これがただの甘々で終わらせず、やたらきれいな所作で素早く障子を閉めたり、朝起きて向き合うふたりの間に、あの犬がしっかり映っていたり、ロマンチックコメディーの出来上がりだ。

その4 でもバカップルじゃない


こうしてふたりはラブラブに・・・というだけだと若干白けるが、あさは、翌朝、まったく色気のないお金の話をはじめてしまう。
新次郎の三味線の師匠・美和を意識していた場面で、あさのウイークポイントが出てきて心を広くもてるのだ。
新次郎のほうも、大事なことや楽しみごとがあるとき雨が降る、という宿命をもっていることを、婚礼の回に続いてまた語る。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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