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史上初、安彦キャラがそのまま動く「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN II」に燃えた上映会場

2015年10月18日 09時50分

ライター情報:多根清史

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シリーズ二話目も息を呑む作画クォリティ!クラブ・エデンも舞台で再現


立てよ国民!ジーク・ジオン!すでに第二の本能になっている条件反射を、いろんな意味でぐっと抑え込まなければいけない胸像のお出迎え。
ここは豊洲PIT、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア プレミアム上映会』の会場だ。そのロビーに飾られた胸像はジオンズムダイクン、『機動戦士ガンダム』の一年戦争で地球連邦軍と戦いを繰り広げたジオン公国の精神的な指導者だ。が、彼は政権を簒奪したザビ家に謀殺されてしまった。父ダイクンを奪われた上に、政治利用された遺児キャスバルことシャア・アズナブルの無念さはいかに…といった想いが渦巻いた。
このイベントは、10月31日から映像展開がスタートする『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II哀しみのアルテイシア』を世界最速で見られる上映会。今年2月に公開された『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』に続くシリーズ2作目であり、ファースト(最初のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』)のキャラクターデザインや作画ディレクターを務めた安彦良和さんが、同作を再構成したコミックが原作だ。

今作では兄キャスバルと妹アルテイシアの二人が地球に亡命し、エドワウとセイラへと名前を変えて平和な日々を送る。そんな二人に迫るザビ家の魔の手、そして「シャア・アズナブル」との運命の出会い。一方では地球連邦に牙をむくための新兵器・モビルワーカーの開発も進む……と波乱の渦巻く展開に。
安彦総監督と池田秀一さん、潘めぐみさん、喜山茂雄さん、沢城みゆきさんの集合写真。トークショーは和気あいあいとしていて、アフレコ現場の楽しげな雰囲気も伺えました

イベントは、原作者であり総監督も務める安彦良和さん、エドワウ役の池田秀一さん、セイラ役の潘めぐみさん、ランバ・ラル役の喜山茂雄さん、ハモン役の沢城みゆきさんによるトーク・ショーから開幕。舞台となるのはクラブ・エデン、すなわち歌姫ハモンが歌い、恋人ラルと出会った場所だ。壇上に劇中のイメージそのままに再現されたセットには、華やかな電飾もあり、宇宙世紀のボトルも取り揃えている。「サンライズウィスキー」というどこかで聞いたようなラベルまで再現する凝りかただ。
総監督やキャスト陣それぞれの思いを語った後、いよいよアニメ本編が上映。緻密で個性的な安彦キャラが、原作そのままの絵柄で動く作画は今回も凄まじく、表情も細やかで記号的な悪役や善玉なんて一人もいない。
人間ドラマのかたわらモビルワーカーのメカアクションも充実で、ランバ・ラルと黒い三連星の一人・マッシュとの激突もありで、約1時間の上映が怒涛の勢いで終了した。

ライター情報

多根清史

1967生。『オトナアニメ』(洋泉社)スーパーバイザー/フリーライター。『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)など。

URL:Twitter:@bigburn

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