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ソーシャル疲れの時代に癒される映画「ハイ スピード!」

2015年12月30日 18時00分
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劇場版アニメ『映画 ハイ スピード!-Free! Starting Days-』を男性はどう観たのか、ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんが語り合います。

映画館は女性客だらけ


『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』公式サイトからキャプチャ

飯田 映画『ハイスピード!』はTVアニメ『FREE!』の劇場版で、アニメでは高校生編を中心に小中時代の回想がときどき描かれていたけど、映画では空白の中1時代の主人公・遙と真琴たちを中心に描いたもの。
 小6で水泳の大会を優勝したけど凜・渚・真琴と組んでいたチームがバラバラになっちゃった遙が、中学の水泳部に入って新たなチームを組むんだけど、足並みバラバラでメンバーそれぞれメンタルに悩みを抱えていてボロボロ。でもみんな乗り越えてチームとしてまとまっていくという話。日本橋でレイトショーで観たら客が女性しかいなかった……。

藤田 ぼくは池袋で21時の回で観たのですが、ほとんど女性。綺麗な人が多かったかな。カップルもいましたね。その中に、男だけなのはぼくと、もう一人で、競馬場にいそうな恰好のおじさまがいらっしゃいましたw

飯田 www 

藤田 観ていてイケメンの男の子たちが、セクシーな感じでいっぱいでてきて、「キャッ」(赤面)って感じになりました。

飯田 小6男子の渚の裸体がエロすぎて犯罪のにおいが……。

藤田 渚は、女性の体つきと声なので、ちょっとジェンダーアイデンティティが揺らぐ感じがしましたね。

飯田 あと真琴のハル大好きっぷりというか、ハルに対する(男からの)ハーレム展開がやべえwww モテすぎてわろた。

友情・努力・メンタル


藤田 いやー、しかし、これ、部活ものなのに、大会の規模とか小さいじゃないですか。要するに、四人のメドレーのチームワークを強固にするために、繊細な心の交流をする話ですよね。

飯田 スポーツものなんだけどみんなフィジカルは問題ないのに精神面で負けちゃう、という話のみで突っ切るのは珍しいかも。少年マンガっぽくないかな。作中にライバルらしいライバルがいない。みんなほぼ内面の問題と戦っている。自分の部屋(個室)にひとりでこもるカットとか、鏡に向かって語るカットが象徴的だけど。

藤田 「お前ら女々しいな!」って思いましたよ(笑) 「こんなに繊細に物事感じなきゃ生きていけないなら、俺はこの世界無理だな」とか「メンタル弱いよ!」とか思いましたよ。映画全体の関心の焦点が、四人の関係性が、どう変化していき、メンタルの葛藤や、表に出さないでいることをどうやって勇気を出して表に出すか、ということに絞っていますよね。

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