「新・牡丹と薔薇」(東海テレビ、フジテレビ 毎週 月〜金 ひる1時25分〜)1月5日(火)第23話「衝撃!!妹との同居生活」放送。
脚本:中島丈博 演出:藤木靖之
棚を階下に投げ落とす怪力美輪子「新・牡丹と薔薇」23話
イラスト/小西りえこ

ちょいとサイコホラー


「おあがりあそばして」
上品な口調の美輪子(逢沢りな)。
彼女に強く請われて、とうとう小日向家にやってきた富貴子(黛英里佳)。

「お初にお目にかかります」
とこれまた上品に挨拶する富貴子を見たときの崑一(岡田浩暉)は、 顔だけでなく声まで、死んだぼたんに似ていると顔も涙腺も緩ませます。
相変わらず、眞澄(伊藤かずえ)だけ冷静で、「血のつながりがないんだから似てるほうがおかしい」と言います。ごもっとも。
そうです、多摩留が反応してなかった理由もあるんじゃないでしょうか。つまり、美輪子と崑一だけ、ちょっとヘンになっているのでは!
濃い愛情という執着が、他人を追いつめ、とり殺すほどにまでなっていくような、ちょいとサイコホラーぽい展開になってきました。
このホラーハウスに富貴子は住むことになります。
吉田家の詳細は伏せたままで。
「あんなバカな娘(美輪子のことby富貴子の育ての母)」のことが気になってそのままにしておけない富貴子なのでした。
でもそのバカ娘は、田園調布の頃と同じ家具を用意していて、富貴子がもってきた家具を「許せない」「こんながらくた」と外に投げ捨てます。「あなたの過去をもちこまないでよ。穢れるわよ」って。なんで〜〜。
こわいわ〜〜。心理状態もこわいし、棚を軽々もちあげる怪力もこわい〜。
23話の終わりは、暗い寝室で、ぐっすり寝ている美輪子と、眠れない美輪子を、映すカメラが徐々に上にあがっていきます。あやしい音楽と共に。あーあ、富貴子、サイコちゃんにとりこまれちゃいました。
そして、もうひとり、気がかりなのが、富貴子に対してあからさまにデレデレな崑一。
もう、いやな予感でドキドキしっぱなしです。

勝手に、朝昼比較


「嬉しくてドキドキするようだね」と大喜びする崑一。「あさが来た」でも4日(月)の回で、主人公のあさ(波瑠)が「ドキドキ」を使っていました。どうも時々かぶるんですよね、朝と昼。
(木俣冬)