事前にBlu-ray&DVD BOXを予約したファンが集う会場に4人が登場するや、まず展開されたのは小木の偏頭痛の話。さらにおぎやはぎのマネージャーに立て続けに降りかかった災難の話が繰り広げられ、まるで「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ)の公開放送のような状態に。実際にマネージャーが登場し、転んでケガをしたというおでこを披露する場面もあった。
たっぷり20分ほど、作品と関係ないトークで会場が沸いた後は、いよいよ「SICKS」の裏話へ。
小木、7話でようやく「SICKS」の面白さに気づく
また、7話の撮影中に1話が完成し、小木はそれを観た時点でようやく佐久間Pにむかって「これ本気でやんなきゃいけないやつだ」と語ったそう。そのエピソードが暴露されると小木は佐久間Pと英監督を指し、「だってこの二人がこんなかっこいい作品作ると思わないじゃん!」と言い放つ。一方の矢作は1話の小木のコントを「これは普段なかなか見られない”いい小木”が出てる」と繰り返し見続け、なかなか先に進まなかったとか。
演者が7話まで全体像についてピンときていなかったにもかかわらず、1話ですでに「いい小木」が出せたことについて、英監督は「現場では佐久間さんと僕と二人で一緒に演出している感時でした。
自分は好きだ! と思う人のための作品
イベント終盤、質問コーナーでは恥ずかしさからかなかなか挙手しない客席に、矢作自ら最前列の観客を指名。するとその男性は「実は1話しか見てないんですけど、友達に勧められたからDVD-BOXを買った」という驚きの告白。矢作が「内見行かずにアパート決めるタイプだ」と笑いを誘い、佐久間Pは「大丈夫、めちゃくちゃ面白いですから」と改めて太鼓判をおした。さらに他の観客から「周りにみている人がいなくて、どうやって勧めればいいか」という悩みが伝えられると「テレ東の深夜ってそうなんですよね」といいあうおぎやはぎ。
今後の展開について、「ちょうどカンヌに行きたいと思ってたんだ」「そうそう、カンヌいいよねえ」と映画化を匂わすおぎやはぎに、「おぎやはぎのいうことは叶えてあげたい」と英監督に迫る佐久間P。かつて演出を手掛けた「リアル脱出ゲームTV」(TBS)でエミー賞候補になった経験のある英監督が「エミー賞ならありうるかも」というとおぎやはぎの二人は「なんでもいいからノミネートされよう!」と盛り上がった。作品自体がまさかの展開を見せた「SICKS」のこと、新たな展開にも期待したい。
(釣木文恵)