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ドラマ「東京タラレバ娘」がじれったい理由、坂口健太郎の重責を考える

2017年3月15日 09時00分 ライター情報:木俣冬
「あの時、あーだったら」「もっと、こーしてれば」と居酒屋に集い仮定ばかり語ってまったく行動できないアラサー独身女(タラレバ娘)3人が2020年の東京オリンピックまでに独女を卒業しようともがく姿を描く『東京タラレバ娘』(水曜よる10時)がじれったい。
『東京タラレバ娘』7巻/講談社Kiss コミックス

月刊漫画誌『Kiss』で連載中の東村アキコの人気漫画が原作ということもあり、8話までの全話平均視聴率は11.78%で、『A LIFE 〜愛しき人〜』(日曜よる9時)の14.36%に次いで2位と好調とはいえ、7、8話で視聴率が若干下がって来ている。原因は3人があまりに身も蓋もない恋愛をしていてじれったいからではないか。それがこのドラマの狙いだとも思うが、しっかりしろーと言いたくなる。

仕事も恋愛も不安定なお年頃、タラレバばっかり言って現実の恋からしばらく遠ざかっていた女たちが、満を持して恋をはじめたものの、久々だからかなんだかとってもおぼつかない。主人公で脚本家の倫子(吉高由里子)は、気になる金髪モデルのKEY(坂口健太郎)と、安定株のテレビ局プロデューサー早坂(鈴木亮平)との間で揺れている。倫子の親友・ネイリストの香(榮倉奈々)は、彼女もちのバンドマン(平岡祐太)の2番手に甘んじている。もうひとりの親友・実家の居酒屋を手伝う小雪(大島優子)は、妻子持ちのサラリーマン丸井(田中圭)と不倫中。

モデルもプロデューサーも独り身である倫子はマシだが、ナンバー2と不倫の香と小雪は目も当てられない。二股バンドマンも不倫サラリーマンもろくなもんじゃない。平岡祐太と田中圭が甘え上手な雰囲気を漂わせるから、雰囲気に流されちゃいそうになるが、どう考えても時間のムダ。

だが倫子は言う。
「私達だって頑張ってないわけじゃない。しあわせになるために頑張ってるんだ。それなのにどうして昔思い描いた未来と違うんだろう」(8話より)

いやいや、あなたたち、頑張ってませんから、残念! とちょっと古いが一刀両断したくなる。
3人とも手近な相手で済まそうとし過ぎ。金髪モデルが気になるけどふらふらとプロデューサーにいってしまうのは、昔、自分に告白してくれた人だから。バンドマンも元カレだから。妻子持ちのサラリーマンも束縛されなくて楽だから。香(榮倉奈々)も認めている。「1回好きって言われたオトコとは強気でいけちゃうんだよねえ」と。
いまの自分が特別頑張らなくても受け入れてくれる楽を選ぶ。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 1

  • たぶん 通報

    マンガのままでいきそうだ。 つまらない

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