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「悦ちゃん」男女の趣味が合ってもうまくいくとは限らない理由をユースケが語った3話

2017年8月12日 10時00分 ライター情報:大山くまお
獅子文六原作、昭和10年を舞台にしたモダンでポップな土曜時代ドラマ『悦ちゃん 昭和駄目パパ恋物語』。同枠の前作『みをつくし料理帖』と同じく、熱心なドラマファンが応援している作品になりつつある。

先週放送の第3話「避暑地のできごと」は、財閥令嬢のカオル(石田ニコル)が傍若無人ぶりを発揮! そして、10歳の悦ちゃん(平尾菜々花)が可哀想だった……。
イラスト/つん(5歳)

悦ちゃん、天国から地獄へ真っ逆さま


妻を先に亡くした売れない作詞家の碌さん(ユースケ・サンタマリア)に縁談が持ち上がる。財閥令嬢のカオルが碌さんのことを気に入ってしまったのだ。きっかけは碌さんが書いた現代詩だが、その後の芸術談義ですっかり参ってしまった様子。

貧乏暮らしの碌さんにとっては、カオルの美貌に加え、支度金5万円(現在なら数千万円はくだらない額)も大いに魅力だった。悦ちゃんも、「素敵なママができる!」と有頂天。大人顔負けのクールさを備えている悦ちゃんだが、やっぱりママが欲しいんだよね。

カオルに千葉の勝山にある別荘に招待された碌さんと悦ちゃん親子。水着を新調して張り切っていた悦ちゃんだったが、カオルは悦ちゃんに一日中勉強するよう命じる。そもそもカオルは悦ちゃんにまったく興味を抱いていなかった。悦ちゃんにとっては、海で遊べなかったことより、こっちのほうがよっぽどショックだ。

大切な一人娘が寂しい思いをしているのに、碌さんの態度は煮え切らない。やっぱり支度金の5万円がチラついているのか。いや、やっぱりあれだけの美女が目の前にいるのだから、男としてはそうなってもおかしくないか……。

ユースケ・サンタマリアはインタビューで碌さんのことを「しみったれている時期」と表現している(公式サイトより)。つまり、根本的にはしみったれていないのだが、今はヒット曲もないのでお金もないし、モテることもない。しみったれているから、煮え切らない態度をとっているのだ。

カオルは悦ちゃんのもとにやってきて、寄宿舎に入るよう勧める。当時に上流階級の子息が寄宿舎に入ることはそれほど珍しいことではなかったのかもしれないが、「ママができる!」と喜んでいた悦ちゃんにとってみれば、その相手が自分のことを邪魔者扱いするなんて、天国から地獄に真っ逆さまに落ちるようなものだ。その気持を想像するだけでつらい。

一方、カオルの碌さんに対する愛情は、少し歪んで入るものの、基本的には真っ直ぐなものだ。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    死ぬよ。

    0
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