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長瀬智也「ごめん、愛してる」4話。悲しい話なのになぜ泣けないのかを考えてみた

2017年8月13日 10時00分 ライター情報:大山くまお
長瀬智也主演のTBS日曜劇場『ごめん、愛してる』。先週は「世界陸上」でお休みだったため、本日は2週間ぶりの放送となる。先々週放送された第4話の視聴率は9.2%。徐々に下がっていってしまっている。(オリジナルサウンドトラック)
オリジナル・サウンドトラック

頭に銃弾を撃ち込まれて余命宣告を受けた男・律(長瀬智也)が、自分を捨てた母・麗子(大竹しのぶ)の愛を求めるも、麗子が溺愛するのは息子のサトル(坂口健太郎)だけ。一方、サトルに想いを寄せる凜華(吉岡里帆)だが、サトルは塔子(大西礼芳)に夢中で振り向いてもらえない。“愛する者に振り向いてもらえない”者同士の律と凜華が少しずつ距離を縮めていく……というのが大まかなストーリーだ。

で、悲しい話のはずなのに、なぜか泣けない。なぜなんだろう……と思いながら第4話を見ていたら、なんだか理由がわかったような気がした。第4話のサブタイトルは「刻々と死がせまってくる… ずっと俺のそばにいてくれ」。テーマは、これまであまり触れられてこなかった律の健康状態と余命だ。

長瀬智也たくましすぎるんじゃないか問題


「7月26日。日本に来てもうすぐ1ヶ月、今日も体調はバッチリだ。俺は命に限りがある大病だと言われてきたが、いまだどこも何ともねぇ。あれはたぶん医者の誤診だな……」

真夏の公園で、ワッシワッシとスクワットしながらスマホに語りかける律。パーンと自分で叩く胸板がめっちゃ逞しい。

「とはいえ、明日はどうなるかわかんねぇ……」と少し弱気になってみたものの、突然、「俺のモットーは一日一膳。一日一回はうまいメシを食うという意味だ。頑張るぞ、オー!」とよくわからない怪気炎を上げて、ぶっとい腕を誇示してみせる。怯えを打ち消してみたのだろうか。

律の症状は徐々に肉体を蝕んでいた。若菜(池脇千鶴)の部屋でめまいを起こし、サトルから離れてアメリカに旅立とうとする凜華を空港に送る車の中で激しく苦しみ始める。大丈夫か、律……! しかし、病院に運ばれることもなく、若菜の部屋でわりとケロッと治ってしまった。食欲もバッチリだ。

とにかく長瀬智也から生命力が溢れすぎている。ありていに言えば、健康的過ぎるのだ。だから、ものすごく悲しい境遇に置かれている律から幸薄感が漂ってこない。いや、とても健康的なのに余命わずかという運命の無常さもあるかもしれないが、長瀬からほとばしる生命力が物語の設定を凌駕してしまっている。繊細というより骨太、儚げというより危なげない。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

コメント 3

  • 匿名さん 通報

    KOREAモノにありがちな不自然な展開と過剰な演出がすべての興味をそぐ。共感できないものに感動はありません。

    8
  • 匿名さん 通報

    重厚な演技の出来る俳優が全部、歴史映画に集中しているから、チャラい俳優では泣けませんよ。

    4
  • 匿名さん 通報

    元がクサイ韓ドラだからでしょ?

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