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「ひよっこ」117話。実も宗男もうなされる、茂おじいちゃんは大丈夫か

2017年8月17日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第20週「さて、問題です」第117回 8月16日(水)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:松木健祐
イラスト/小西りえこ

117話はこんな話


奥茨城村に戻った実(沢村一樹)は、1ヶ月が経過し、だいぶ故郷での暮らしにも慣れてきた。

蘇る実


116回で、痛快な、クイズ番組での豊子(藤野涼子)の活躍を描いた翌日は、しっとり回。
実の話に戻る。
だいぶ、元の生活に戻った実の元に、綿引正義(竜星涼)が訊ねて来て、出稼ぎしていた頃の実の様子を語って聞かせる。正義が、熱心に聞き込み調査を繰り返していたことが、ここで生きる。記憶をなくした実に、実の働いていた時の記憶を手渡せたのだ。
勉強して知識を増やしていくように、実は過去の自分の記憶を再インストールしていく。

妻・美代子(木村佳乃)には、実が行方不明になった時の、美代子の行動や心境について聞く。
これは、本来、実が知っていて当然のことではない。美代子の状況だから。でも、記憶を失ったことをきっかけに、自分がいない時、家族が何を思い、どう行動していたか、知ることになるという、言ってみれば、一度崩壊した家族を再生する試みになっている。

やっぱり、話し合うことが大切。意見をぶつけ合うのではなく、ただただ、相手の話を聞いて、相手を知ること。そうすることで、新たな自分の在り方も見えてくる・・・かもしれない。

うなされる実


実の頭の中は、どうやら、完全に昔の記憶を失っているわけではなく、忘れているだけのようで、夜になると、
うなされる。
ちよ子(宮原和)がそっと手を握ってあげると、落ち着くのは、宗男(峯田和伸)のエピソードにもあった(79回)。

兄弟そろってトラウマに苦しんでいるとは、因果な話である。谷田部家、デリケートなんですね、と増田明美調で言いたい。

思えば、茂おじいちゃん(古谷一行)だけ、あんまり自分のことを語っていないが、この人は、なにか抱えていないのだろうか。やっぱり、金田一耕助演じていただけあって、事象を見つめている存在なのだろうか。
そういえば、NHKの長谷川博己版の金田一は戦争のトラウマに苦しむキャラだった。
茂にも何かあるのかないのか、それが、問題だ。

で、そんな深読みをあざ笑うかのように(私解釈)また、唐突に、ぱるる登場。
118回は、ぱるるのターンらしい。
20週は、いろんな登場人物の話を回収していく週なのか。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 2

  • すず 通報

    自分から2年半の事を聞いて、むせび泣く実さん。美代子さんも辛いけど、どん底当時に比べたら今は、まだましだと度胸が座っている感じがします。この先いつ、どんな風に記憶を取り戻すか期待しています。

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  • すず 通報

    度胸が座っている→度胸が据わっている…の間違いでした。ごめんなさい!

    0
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