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「ひよっこ」122話。謝罪する主人公「地味ですみません」

2017年8月23日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第20週「ミニスカートの風が吹く」第122回 8月22日(火)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:川上 剛
イラスト/小西りえこ

連続朝ドラレビュー 「ひよっこ」122話はこんな話


新田(岡山天音)と坪内(浅香航大)が帰ってきた!

私がつまんないから


ミニスカートの風はまだ吹かないのか! と悶々としながら観る。

「若さゆえ〜♪」(ザ・ジャガーズ「君に会いたい」より)と歌いながら、楽しそうに帰ってくる漫画家ふたり。泊まり込みで工事現場のバイトをしていたのだ。

何事もなく帰ってきたのはいいけれど、タイミング悪く、みね子(有村架純)は、自分がモデルになった漫画を発見していた。
富(白石加代子)とみね子以外、愛子(和久井映見)も早苗(シシド・カフカ)も時子(佐久間由衣)も漫画のことを知っていた。

みね子は、漫画家がいなくなったのは、「私のせいですかねえ 私がつまんないから」(漫画を放り出したのでは?)と気にしてしまう。

地味ですみません


漫画家たちがバイト代で、たこ焼きをお土産に買ってきたり、あかね荘のみんなが漫画家たちをすごく心配してたり、いつものほっこりした感じになった(でもヤスハルは集いに加わってない、どんだけ屈折キャラなのか)ところで、新機軸。
「もういいですか、いい話の雰囲気はもう終わりましたか?」とみね子が水を差す。

もはや、みね子は漫画家のことよりも自分のことが気になってならない。
漫画に描かれた自分に自信がないのだ。
「私の話なんかでいいんですか?」と心配する。
すると、正直に、こんな発言が。
「中だるみ」「地味」「盛り上がりにかける」「そろそろ新しい恋をしたら」
121回では、漫画家たちについて散々指摘していたが、122回では、みね子について(漫画の話ではあるが)散々。

まるで、「ひよっこ」の前半、ヒロインが実在の偉人ではなく、オリジナルの平凡な女の子で、派手なイベントもないまま、稲刈りしたり、部屋で語り合ったりしているばかりであることに対しての視聴者の感想みたいなことを聞いて、みね子は「地味ですみません」と言うしかない。

それをかばうのは早苗。
「若さゆえ」の「わ」を「ば」に変えるように提案。
ベタだけれど、いい感じにその場の空気を変える。
早苗は、ほんとうに、頼りになる。

このメタ構造については、観た人がほとんどわかって褒めていると思うので、ここではあえてこれ以上書かない。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 5

  • さくらっこ 通報

    富さんの一喝、漫画家のふたりを本気で心配していたのがわかって、感動!あとで、みね子が話している時、もくもくとたこ焼きを食べている富さんには笑えました。

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  • すず 通報

    ずっと好きだったみね子のことを優しく見守るだけじゃなく、告白の前触れの様なことを潔く言う。そんな男らしいヒデくんにドキッ!としてしまいました。

    8
  • 匿名さん 通報

    二人の漫画家は三枚目キャラとはいえ、今回はバカにし過ぎな描写がなんだかなぁ、 というかはっきり言って不快でした。

    8
  • 匿名さん 通報

    みね子が、勝手に描かれた自分の漫画の内容を心配するのはおかしいと思います。

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  • 匿名さん 通報

    演技とはいえ、ヒデ君はクールというか、カッコつけている感じがして、誠実そうだった島谷さんとかお巡りさんと比べていまいち馴染めません・・・ 死語かもしれませんが「スカしてる」という言葉がぴったり

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