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最終回「ハロー張りネズミ」徳川埋蔵金に挑む

2017年9月16日 11時00分 ライター情報:沢野奈津夫
ジャンルレスドラマ「ハロー張りネズミ」の最終回は、ある意味で探偵物の究極のテーマ、徳川埋蔵金に挑んだ。それにしても、最終回感の薄い最終回だった。この理由は一体なんだろう?
『ハロー張りネズミ シナリオブック 上巻』原作 弘兼憲史, 脚本 大根仁

依頼人は、徳川家・重要人物の子孫


依頼人は、群馬から出てきた権田辰夫(柄本時生)。寝たきりの祖父がまばたきでモールス信号で「いえはうるな。とくがわのまいぞうきんがある。どぞうのから」と遺言を残したという。赤塚探偵事務所の所長・かほる(山口智子)は、溜まった家賃を一発逆転で払うため、この依頼を受ける事にする。

辰夫の土蔵には、からくり箪笥があり、その中には古い手紙が隠されていた。その手紙により、辰夫が徳川埋蔵金を隠したとされる小栗上野介だということが判明する。これで、五郎(瑛太)たちは埋蔵金があることを確信する。

思い出したかのように謎解き要素


過去9話でほとんど見られなかった謎解き要素が、最終回ではふんだんに盛り込まれていた。モールス信号、からくり箪笥、絵と手紙を使って解く暗号、ひっかけ問題など、謎の連発っぷりは、まるでこのドラマが探偵物だと思い出したかのよう。もう一つ、五郎が実は推理能力が高いということも思い出したかのようだった。

探偵ものだろうが、ホラーの時はホラー、ラブロマンスの時はラブロマンス、この振り切り方の潔さには感動すら覚えてしまう。

すごい通常回っぽい
赤塚探偵事務所解散の危機を乗り越えるという、一応結末っぽいことをしているのだが、なんとも通常回っぽい最終回だ。第5話とかでこの話がきても全然違和感がない。なんというか、すごくスッキリしている。

最終回なのに一話完結
前後編でこれをやればもう少し最終回っぽいのに54分勝負、男らしい。最終回15分拡大とかそういうのもない。序盤にホラーで前後編ものをやったことを考えると、すごい偏った構成だ。

誰かの過去も明らかにならない
メインキャストの過去が明らかにならない。蘭子(深田恭子)が元ホステスでお嬢様ということは序盤にわかったが、五郎をはじめ、グレ(森田剛)もかほるがなぜ探偵をやっているのかはわからない。「過去を巡る旅」みたいなのは原作にもあるのに。

「おぉ勢ぞろい!」がない
前話で節子(蒼井優)が再登場したものの、最終話は出てこなかった。ミナミ(リリー・フランキー)など、インパクトのあるキャラが出てくればオールスター感が出るのにそんなことはしない。

誰かが旅に出ない
グレ当たりが旅とかに出たり、赤塚探偵事務所を辞めたりすれば最終回っぽいのに、そんなことはしない。

ライター情報

沢野奈津夫

サッカー、漫画、食べ物、子持ち、ブサヘア、元芸人。

URL:Twitter:@natsuo_sawano

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