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「僕たちがやりました」衝撃の最終回。マルは本当にクズなのか。ちゃんと考えてみよう

2017年9月20日 11時00分 ライター情報:沢野奈津夫
フジテレビ系「僕たちがやりました」が最終回を迎えた。終始一貫して一番のクズだったマル(葉山奨之)をかばいたい。マルにはマルの言い分があると思う。
イラスト/小西りえこ

実らない自首


トビオ(窪田正孝)達は決死の覚悟で、爆破事件の真相を叫び、世の中に向けて自首をするも、計画の途中でマスクを被った玲夢(山田裕貴)らに拉致されてしまう。そこでパイセン(今野浩喜)は義理の兄弟である玲夢を殺してしまい逮捕されるが、爆破事件は輪島にもみ消され、トビオ、パイセン、マル、伊佐美(間宮翔太朗)は、結局、巨悪に屈してしまう格好に。

それでも自首を諦められないトビオは、簡易爆弾で爆破事件を再現し、1人で事件の真相とその心情を叫んだ。これに感化されたマル、伊佐美も出頭して真実を警察に伝えるが、それも無駄に終わり、輪島の前にまたしてももみ消されてしまう。

そして10年後、パイセンの仮出所がきっかけで4人は集まることになる。最初は楽しく飲んでいたが、それぞれ別の罪の背負い方をした4人は、マルをきっかけに仲違いしてしまう。

それぞれの罪の背負い方



伊佐美は、仕事こそ恵まれていなそうだが、今宵(川栄李奈)との間に2人目の子供を作り、それなりの幸せを手にしてるようだ。爆破事件の被害者の命日には、遺族へ挨拶に行っているらしく、事件のことは忘れていない。守るべき家族達と一緒に、罪の意識と戦って暮らしていく。

パイセンは、爆破事件の罪ではないが、玲夢を殺した罪で刑務所に入ったことで、ある程度の禊が済んだのかもしれない。出所後、殺人犯のクセにお笑い芸人になるという夢を語りだした。ムチャクチャでバカ丸出しの発言で10年前と何も変わっていないようだが、実はちょっと違う。

金に守られ、後輩とつるみ、セーフティーゾーンから絶対に出なかったパイセンが初めて夢を語りだしたのだ。甘やかされたボンボンのころのパイセンだったら、わざわざそんなに厳しい世界に飛び込むことはなかった。お笑いなんて絶対に上手くいかないし、この先の辛い人生は目に見えているのだが、パイセンは初めて輪島から自立できたのだ。例え、半年後に夢を諦めてしまったとしても、成長したことに変わりはない。パイセンはパイセンなりに、前を向いている。

トビオは、爆破事件という事実に足を引っ張られ、バイトすらままならない生活。伊佐美とは違い、一緒に居ることで迷惑を掛けないよう蓮子(永野芽郁)と離れた。そして、罪の意識と1人で戦う人生を選んだ。

ライター情報

沢野奈津夫

サッカー、漫画、食べ物、子持ち、ブサヘア、元芸人。

URL:Twitter:@natsuo_sawano

コメント 1

  • カネゴン 通報

    分析された素晴らしい意見だと思います。

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