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「ひよっこ」150話。シニア婚のすすめ。最初のデートはお墓参り

2017年9月25日 08時30分 ライター情報:木俣冬
連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第25週「大好き」第150回 9月23日(土)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出: 福岡利武
イラスト/小西りえこ

連続朝ドラレビュー 「ひよっこ」150話はこんな話


愛子(和久井映見)と省吾(佐々木蔵之介)が、二番目の恋をすることになった。


愛子も省吾も共に、亡くなった人を大切に思い続けてきた。
愛子の、戦争で亡くなった忘れられない男の話を受けて、省吾も「私もずっと妻に恋してる」と言う。
149話では愛子の回想で、150話では、省吾が、亡くなった妻を回想する番。
妻が亡くなった時から「時間は停まってしまいました。気持ちもそこで停まったままです」と言う誠実極まりない省吾が、愛子に会って「でも、できることなら恋してみたいです」という気持ちに変わっていった。
149話の終わりに、省吾の出したVサインは、2番目の2であった。
省吾のような誠実な人だったら、2番目に恋する相手としては申し分ない。

「お互い忘れなくても、いなくなってしまった人への気持ち、変わらなくても恋はできますよね」
「二番でいいです」「愛子さんにとって世界で二番目に好きな男でかまわない」
「できなかったこと、してみませんか。諦めてきたこと、取り戻しませんか」

これは、シニア婚の提案か。
シニア婚のデートは、一番目に好きだった人のお墓デート。
シニア婚の場合、まず挨拶するのは親ではなく、「あなたの好きな人にご挨拶させてください」(亡くなった最愛の人)なのだ。こういうことが、シニア雑誌に特集されそう。

幸せは伝染るのよ


亡くなった人に操を立て、自分だけ幸せになれないと思って、時間を止めてきたふたり。
ふだんは、そんな思いをほぼ出さずに、明るく楽しく、仕事に熱意をもって過ごしている省吾や愛子が、
こんなふうに思っていたなんて・・・と涙涙の立ち聞きの人たち(みね子、由香、世津子、鈴子、早苗)。
とりわけ、由香(島崎遥香)は、「かわいい女の子(由香のこと)を産んでくれて」という父・省吾の言葉に感情マックス。

泣きすぎて頭が痛くなったと、由香が思わず声を出してしまって、立ち聞きしていたことが省吾たちにバレてしまう。
でも、幸せな話だから、立ち聞きの罪は問われず、「幸せは伝染(うつ)るのよ」と愛子は、女子たちに、今得たばかりの幸せを、振りまく。
こういう感染、伝染だったら、いくらでも拡散したい。

ライター情報

木俣冬

『みんなの朝ドラ』5月17日発売。その他の著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』など。

URL:Twitter:@kamitonami

コメント 2

  • パチ 通報

    死別した人への想いは、生涯忘れられないという同じ境遇が2人の距離をグッと縮めて、奥深い大人の恋が始まりました。今回ばかりは、愛子さんの大ボケがヒットして、直ぐに結婚まで話が進んで、幸せいっぱいですね。

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  • 匿名さん 通報

    今回は由香が良かった。最初は愛子さんの話に感動している様子から、父の話、母の話、そして自分の話と続いていく中で感極まり、泣き崩れていく様子が、見ている僕の涙を誘いました。

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