今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

「オペレーションクロマイト」の熱さと濃さとベタさ加減、これぞ韓国の戦争映画

2017年9月26日 10時00分 ライター情報:しげる
見た後で「ひっさしぶりに韓国の戦争アクションっぽいものを見たな〜〜!」と嬉しい気分になれる。そんな濃〜い味付けを堪能できる作品が『オペレーション・クロマイト』である。

タイトルにもなっている「クロマイト作戦」は、朝鮮戦争真っ最中の1950年9月15日に決行された仁川上陸作戦の作戦名だ。

戦争映画っていうより、スパイ映画です


朝鮮戦争は名前の通り朝鮮半島を戦場にして戦われた戦争だが、なんせ朝鮮半島というのはそう広くない。なので、1950年6月25日に不意を突いて南下した北朝鮮軍は猛烈な勢いで進撃を続け、韓国軍および米軍を中心とした国連軍を半島南東部の狭いエリアまで追い詰めていた。一方仁川は朝鮮半島の西側、ちょうど真ん中あたりにある港湾都市で、ソウルにほど近い。マッカーサーはこの仁川に大軍を上陸させ、さらに南東部の自軍にもタイミングを合わせて反撃させることで北朝鮮軍を挟み撃ちにし、一気に戦況を巻き返すことを狙ったのだった。

前置きが長くなっちゃったけど、映画『オペレーション・クロマイト』は、正確にはこの仁川上陸作戦の映画ではない。この作戦には主力部隊が上陸する前に情報収集や地元住民への工作、現地の地形の調査などを遂行した韓国軍兵士による諜報部隊が存在しており、映画の元になっているのはこのスパイたちの方だ。

主人公はマッカーサーの密命を受け、北朝鮮軍の将校とその配下の兵士として仁川の守備部隊に潜入したチャン・ハクス大尉と仲間達。彼らの目的は仁川港周辺の機雷配置図を入手することだった。北朝鮮軍の仁川守備部隊の責任者であるリム・ゲジンに接触し、仁川防衛部隊の作戦計画を探るチャンらだが、最高機密である機雷配置図を持ち出す作戦は失敗。リムの部下である将校リュ・ジャンチュンを拉致する作戦に切り替える。韓国側への協力者など多くの犠牲を払いつつ、リュの拉致に成功する諜報部隊。しかし彼らは、上陸作戦本番に備えてさらに過酷な任務を言い渡される。

実際には本国のいうことを全然聞かないハチャメチャなおじさんだったマッカーサーがやたら志の高い名将軍みたいに描かれていたり、韓国側スパイ達が恣意的に有利な情報ばかり報告していたところはカットされていたりと、いろいろ「?」となる部分もある。だけどまあ、なんせ朝鮮戦争はまだ終わっていないわけで、そんな戦争の映画を当事国が作ったら多少はまあそういうこともあるわな、という程度のラインには収まっている。

ライター情報

しげる

ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

URL:Twitter:@gerusea

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品