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「キングオブコント 2015」予選1回戦スタート。1回戦の鍵を握る困難「2分の壁」を観てきた

2015年7月7日 07時00分 ライター情報:井上マサキ
「それでは予選1回戦、ストートです!」

司会の大西ライオンが噛み倒しながら幕を開けたのは、TBS『キングオブコント 2015』予選1回戦。

場所はよしもと幕張イオンモール劇場。幕張のイオンモール、とてつもなく大きい。地方自治体が1つスッポリ収まりそう。劇場にたどりつくのに苦労しました……。
予選1回戦が行われたよしもと幕張イオンモール劇場。バスを降りる所を間違えてめちゃめちゃ走りました。劇場は赤い印が目印のGRAND MALL3階にあります。

予選初日の7月6日(月)、エントリーしたのは136組(出場者一覧)。先月6月に漫才新人大賞を受賞した湘南デストラーデ、昨年『THE MANZAI』でファイナリストとなった馬鹿よ貴方は、渋谷コントセンターでも公演を務めるマッハスピード豪速球などが名を連ねる。持ち時間は1組2分で、暗転を挟んで次々とネタを披露する。純粋に掛け算すると272分≒約4時間半にも渡る長丁場である。

賞レースの予選を鑑賞するのは初めて。事前に劇場にもよく行く嫁さんから「予選は玉石混交だよ」と話を聞き、恐る恐るといった感じで観始めたのだけど、とても面白い!

時間の都合上、残念ながら30組程度しか鑑賞できなかったのだけど、賞レースの予選というのは通常のライブとは違う、独特の空気や戦略がある。次々入れ替わるコント師たちを見ながら、そのことを考えていた。
劇場内部の様子。客席の中央に見えるのが放送作家が座る審査員席。MCの大西ライオンは最初の説明で「制限時間が過ぎてもご心配なく」と台本を読んだあと、「今のは”心配ないさ”というところでしたね……」と悔やむなど、ユルい進行で会場の緊張を解いた。

予選1回戦の鍵を握る「2分の壁」


ひとつの壁となるのが、2分という制限時間。しゃべくりの漫才と違い、シチュエーションの説明や演劇的な間を必要とするコントで「2分」という短さはとても難しい。

状況説明を費やすと時間が足りなくなる。かといって、いきなり何の説明もなく濃いキャラが大暴れすると客とのあいだに温度差が生まれてしまう。

また、2回戦以降は制限時間が4分となる。ネタ作りの際に、4分のネタを作ってから2分に縮めるアプローチを取ることも多い。切り出し方を間違えると、詰め込みすぎて駆け足になったり、ここ?というところで終わってしまう。

どうやってバランスよく「2分」に収めるのか、ずっと気になって観てしまった。状況や展開を全て言葉で説明すると時間がもったいないし、会話の不自然さも残ってしまう。それより、場面を絞ったり、動きや表情に任せるなど、「いかに引くか」を工夫している組が多く笑いを取るように感じた。「短時間にボケの手数を詰め込む」というレース用漫才のアプローチとは逆の構図になっている。

2回戦以降の4分尺になれば、会話を積み重ねたり、伏線を張るネタも可能になる。1回戦でも「もっと見たいな」と思わせるネタがいくつもあった。

ライター情報

井上マサキ

1975年石巻出身のフリーライター。元SEで2児の父。スマホアプリ・パパ育児・お笑いを中心に活動中。路線図鑑賞家。ケータイ大喜利第14号レジェンド。

URL:Twitter:@inomsk

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