「えっ!?あの電気機器メーカーにお勤めなんですか!」トヨタの攻めすぎ求人広告が話題
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神奈川と東京を結ぶJR南武線の駅に掲示されたトヨタの「攻めすぎ」なエンジニア求人広告が話題になっている。


攻めすぎなトヨタの求人広告


南武線の駅に掲示されているのは、「えっ!? あの電気機器メーカーにお勤めなんですか! それならぜひ弊社にきませんか」という広告。前半部分が変わって「あの先端メーカーにお勤めなんですか!」というパターンもある。








さらに、「シリコンバレーより、南武線エリアのエンジニアが欲しい」「エンジニアのみなさま、お疲れさまでした。本日帰宅されましたら、自宅でじっくりと下記の内容をご検討ください」と、エンジニアの心をくすぐる広告も。
明らかに南武線沿いにある企業の社員を狙った広告だが、実はこの路線には、経営危機で揺れている東芝をはじめ、NECや富士通、キヤノンなど多くのIT、電機系企業が事業所を構えている。

「こんなんTOYOTAに言われたら心揺らぎます」「めっちゃ攻めてて好き、あの辺の会社に行ってたら絶対気になっちゃうよね」など、ネット上でも関心が高いが、どうして自動車メーカーのトヨタがエンジニアを募集しているのか。


自動運転の実用化目指すトヨタ「何人でも欲しいというのが実情」


別の広告には「交通事故死を0に近づけるためのコードを書こう」というコピーもあり、ネット上でも「自動運転関連か」「車載用通信モジュール開発者だろうな」と予想が立てられている。

予想の通り、トヨタは自動運転分野で積極的にエンジニアを募集しており、自動運転・コネクティッド部門のキャリア採用特設サイトには「クルマは関係ないと思っていたあなた、TOYOTAへようこそ」という文言が。

同社の自動運転・AI/ビッグデータ担当の常務理事は、自動運転の実用化のためには多くの新技術を導入する必要があり、「AIやコンピュータービジョン、ビッグデータを扱うためのコンピューターサイエンス、センサ技術などの分野に明るい方であれば、何人でも欲しいというのが実情です」とメッセージを寄せている。

自動運転技術の開発競争は激化していて、今年3月30日の「Forbes JAPAN」の記事では、アメリカ・ベイエリアにおける自動運転技術者の報酬平均はおよそ3,300万円にもなると明かされた。先のトヨタの常務理事にも「自動車メーカー以外の企業もこぞって自動運転分野に参入しています」と激しい競争を思わせるセリフが。攻めた姿勢の広告を打たないと人が集まらない状態なのかもしれない。