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「生業を返せ!」最大の原発訴訟、原告たちの訴え(前編)

2017年10月5日 16時00分 (2017年10月9日 23時48分 更新)
“常磐もの”と呼ばれて、築地の漁業関係者からも高く評価されていたんです」

しかし、原発事故によって、漁港は操業停止に。ナカジマストアも、他港から魚を仕入れるしかなく、コストがかさむ分、経営は苦しくなった。



事故から1年と少し過ぎたころから、試験操業で水揚げされた放射能測定済みの地元のタコなどは店頭に並べられるようになったが、客の反応は、芳しくなかった。



「小さな子どもの連れの夫婦から、『測っているのは、ヨウ素とセシウムだけ。ストロンチウムや他の核種は測っていない。だから心配で子どもには食べさせられない』と言われたんです」



中島さんは後日、なぜストロンチウムを測らないのか、と県の職員に問い合わせた。



すると、「ストロンチウムを測るには、高額な測定器が必用で、測定に時間がかかる」という返答が。



「つまり、測らないのは安全だからじゃない。経済的に見合わないから。もし、将来的に健康被害が出ても、あきらめろということなんです」



これでは、客が不安を抱いても仕方ない。



「東電に営業損害の賠償請求をしましたが、事故から1年以上経っても、一向に支払われませんでした。漁業組合の関係者たちは、『もう首をつるしかねぇな』というところまで追い込まれていったんです」



中島さんたちは13年3月、仲間とともに訴訟に踏み切る。これまでに中島さんが東電から受け取ったのは、わずか12万円の精神的慰謝料のみだった。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    がんばってください。原発は廃止しましょう。

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