関東一円の住民をイラつかせた計画停電。この騒動で、「自家発電器が飛ぶように売れる」という騒ぎが巻き起こったが、その最中に『東京ガス』が、思わぬ“役立たずぶり”を露呈していたことが発覚した。
妻夫木聡のCMで有名な家庭用燃料電池『エネファーム』に問い合わせが殺到。ところが、これが停電時には使えないシロモノだったことが判明し、購入希望者から顰蹙を買いまくっているのである。
経済部記者がこう話す。
「計画停電で脚光を浴びた『エネファーム』は、都市ガスから取り出した水素と酸素を反応させて電気を作りだすというものだが、実は、電力会社からの電気がなければモーターが動かないシステムだったのです。しかも、運転中に停電すると、自動的に停止する。無理に動かそうとすると、故障の可能性さえあるという。このため、問い合わせた者たちからは、『使えねえ!』『中途半端!』との声が上がりまくっているのです」
また、社会部記者はこう続ける。
「『エネファーム』は、国の補助金があってかなり普及したシステムだが、補助金を除いても140万円程度する。そのため、今回改めて『東京ガス』から説明を受けた購入希望者からは、『単なる高級湯沸かし器じゃねえか!』との批判も続出しているのです」
もっとも、こうしたシステム上の特徴は、当初から「東京ガス」のHP上に記されており、計画停電に慌てて購入しようとした消費者側にも非があると言わざるを得ないのだ。
だが、気になるのはなぜ「東京ガス」は、こうした中途半端な商品を販売していたのかという点だろう。これには思いもよらない政治的な理由が存在するのだ。
前出の経済部記者がこう語る。
「本来、『東ガス』は、供給される電気を使わなくても可動するシステムを作れる技術を持っているのです。ところが『電気事業法』の制約で、電力会社の電気を使い、停電時に停止するようにしている。ただ、これは大義名分で、簡単に言えば『電力会社の客を取るな!』というお上のお達しに逆らえないということ。国の法律は、どこまでも電力会社に都合がいいようにできているのです」
要は、破綻寸前の『東電』のために、完璧な自家発電器を販売できないというわけ。これに怒りを覚えるのは本誌だけではないだろう。


