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東電が煽る“電力不足”のウラ

2011年8月14日 17時00分 (2011年8月15日 16時34分 更新)

 「東電が煽る今夏の電力危機は原発の必要性を強調するため、巧妙に仕組んだヤラセではないのか」−−。首都圏を始め、東電管内のユーザーが目を剥く、そんな疑念が燻っている。
 東京電力は7月15日、今夏の電力供給見通しを7月末は5730万キロワット、8月末は5610万キロワットになると発表した。これは現在の最大使用電力より1000万キロワット程度上回っている。被災した契約先の電源開発沼原発電所(栃木県那須塩原市)の復旧にメドがつき、揚水発電の出力が700万キロワットに増えたのがその理由だ。

 揚水発電に関して、昨年までの東電は「貯水池の水量など自然条件によってブレが生じる」ことを理由に、水力発電による電力供給量にはカウントしていなかった。今年になって“認知”したのは福島第一原発の大惨事で背に腹は代えられなくなったからに他ならない。
 「揚水発電の存在を表舞台に出せば、電力事情の逼迫感をアピールできる。しかし、それに幻惑されてはいけません。東電は昨年3月期で7769万キロワットの発電実績があった。これから運転停止に追い込まれた福島原発分などを差し引いても単純計算で6300万キロワット近い供給力がある。原発事故の直後に鳴り物入りで行った計画停電は、東電と政府が仕掛けた不安煽りたてのワンマンショーだったといえば話は早い。既存の設備を有効に使えば計画停電は必要なかったのです。そうしなかったのは、だから原発は必要欠くべからざるエネルギーだとアピールしたかったからに違いありません」(東電ウオッチャー)

 電力会社の闇の深さに底はない。

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