「岩波書店のコネなんてもらえない!」底辺東大生の就職活動はFラン大よりも悲惨!

2012年2月10日 18時00分

※イメージ画像 photo by sir.Kir from flickr

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 就職活動シーズンまっさかりに発表したためか、一向に冷める様子もない岩波書店のコネ入社をめぐる議論。「不公平だ!」という批判意見がある一方で、「合理的だ」と称賛する声も増えてきている。先の記事に記したように(※記事参照)、岩波書店が求めているのは、基本は東大卒を中心としたエリート層である。明確な志望動機もなく、「なんとなくマスコミに行きたい」というような学生の応募で事務処理が煩雑にならなくて済む。「コネが必要な上に東大生じゃないとダメ」となればさらに不公平な感じもするが、実は東大生の就活事情も内情はかなり悲惨なのだ。

 実は、岩波書店のコネ報道が流れてから、東大生たちから聞こえてくるのは「岩波に紹介状を書いてもらえるようなヤツはいいよな......」という怨嗟の声だ。

 東京大学といえば、日本で一番偏差値が高い大学である。ゆえに、日本国内に住んでいて成績優秀な学生は、ほぼすべて東京大学に入学することになる(最初から海外の大学に進学する人もいるだろうけど、ごく少数だ)。なので「この人は神か?」と思うようなハイパーエリートもいるかと思えば、十数年の人生を受験勉強に費やしてなんとか入学した学生まで、実は頭のデキが随分と幅広い。にもかかわらず、就職活動で企業から「東京大学」と十把一絡げに分類されてしまう。こうなると、悲惨なのがいわば「底辺東大生」ともいえる学生たちだ。

「東大に入ってしまったがために、最初から就活の対象になる企業がある程度絞られてしまうんです。どこでもいいから就職したい、と思って誰も知らないような中小企業に行こうとしても『なんで東大なのにウチの会社なんかに?』と、何か問題があるんじゃないかと書類でハネられてしまうんです......」

 と、話すのは、就職先が決まらずに留年することを決めた東大4年生の男子学生。東大ならではのコネが通じる企業はいくつもある。でも、コネをもらえるためには一定水準以上の能力が必要というわけだ。彼に限らず、大学受験を終えた解放感の中で4年間を過ごしてしまい、就職も決まらずに留年を決めたり、大学院進学へ「逃げ」たりする東大生は数多い。

 また、就職活動にあたっては「とりあえずマスコミも受けてみる」という東大生はやっぱり多い。

「朝日新聞と講談社と......あと、P&Gも(日本では台所用洗剤で有名な会社だが、世界でも指折りの優良企業で東大生の採用率が高い)とりあえず受けてみる予定です」

 と、就職活動中のある東大女子は話す。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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