連続自殺騒動のフォックスコン工場で今度は集団自殺騒ぎ!?

2012年4月24日 10時00分 (2012年5月21日 10時01分 更新)

屋上の様子。

[拡大写真]

 10人以上の死者を出した従業員連続自殺騒動が世間を騒がせた、米アップル社製品の委託生産先でもある、フォックスコンの深セン工場で再び騒動が勃発した。4月11日、工場の屋上に約20人の従業員が上り、飛び降りることをほのめかしたのだ。 彼らは、11日の午前8時から翌日午前10時まで屋上にとどまり続けたが、やがて全員無事、現場を後にした。

 実はこれ、工場の移転に反対するための抗議活動である。

 連続自殺騒動を機に、労務環境への批判が集中したフォックスコンは、従業員の給与のベースアップを行った。しかし、それをきっかけに周辺地域の賃金相場は上昇。結果、人件費の高騰に耐え切れなくなった同社は、内陸部など賃金相場の低い地域への生産拠点の移転を進めている。

 同社は移転にともない、これまで深セン工場で雇用していた従業員の多くに対し、新工場への異動か退職を迫っていたが、同工場での勤続を希望する一部の従業員と争議となっていた。今回、抗議活動を行った従業員は、深セン市から100キロほど離れた広東省恵州市の新工場への異動を求められていたが、これを拒否していたという。

 ちなみにこの騒動に関し、香港系のニュースサイト「鳳凰網」がネット上で行った世論調査によると、約2万人の回答者のうち約72%が従業員を支持している。

 連続自殺騒動の舞台となった深セン工場を縮小することとなったフォックスコンだが、今後どこへ移転しようとも、権利意識に目覚めた労働者たちの容赦ない突き上げに晒されそうだ。

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