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上野千鶴子氏 売春は強姦商品化でキャバはセクハラ商品化

2013年6月9日 16時00分 (2013年6月9日 16時33分 更新)

 橋下徹大阪市長の従軍慰安婦や風俗業をめぐる発言をきっかけに、日本における風俗業の存在が大きく問われているが、「臓器売買と同じように売買春は認められない」と断罪するのは、社会学者の上野千鶴子氏である。

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 対価を払って同意を得ているから買春してもいいという人がよくいるが、カネを払えば女性の身体を自由にしていいのか。資本主義だって何でも商品にしていいわけではない。

 例えば債務奴隷は認められていないし、臓器の商品化も認められていない。侵襲性(身体を侵す)の高い、しかも妊娠の可能性のある女性の身体の使用は、商品にしてはいけないものだ。

 誤解が多いようだが、管理売春は女性が男性に性を売る取引ではない。売春業者の男性が客の男性に女性を商品として売る取引だ。だから、取引の主体ではない女性は罪に問われない。

 商品である彼女たちは、決して好きでセックス・ワーク(性労働)をしているわけではない。『さいごの色街 飛田』や荻上チキ著『彼女たちの売春(ワリキリ)』によれば、風俗業に従事する女性の大半はシングルマザーで、家計支持者だという。

 そんな状況の中、相談窓口の存在など様々な制度を活用するリテラシーもない彼女たちは、借金でがんじがらめになっている。だから、カネと引き換えにセックスという仕事をせざるを得ないのである。

 フリーランスで援交する若い女の子も同様だ。男によってセックスが商品になるという知識がもたらされると、今の世の中、他に食べていく道がないから、セックス・ワークを選ぶ。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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