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中高年非正規雇用者 年重ねるほど正規との格差広がり不満も

2014年2月8日 16時00分 (2014年2月8日 16時33分 更新)

 アクリフーズの農薬混入事件で逮捕された阿部利樹容疑者(49才)。その月収は、当初、14万円ほどだった。ボーナスと合わせ年収200万円程度。この金額に、阿部容疑者は不満があった。なにせ、2000万円超のローンを抱える身だ。たとえ30年ローンを組んでいたとしても、月々の返済は約8万円弱(利子は2%で計算)。

「こんな給料じゃやっていけないって、よく言っていましたよ」(元同僚)

 それでも妻と子を養い、ローンを支払うためにやっていかねばならない。阿部容疑者は、工場での仕事に加え、新聞配達もしていたという。

「普段はほとんど姿を見かけませんでした。それに、遅番の日も早朝から新聞配達をやってましたからね。あそこに配達用のバイクが停まってるでしょう」(近所の人)

 そう近所の人が指さす先には、自宅前に置きっ放しになった、年季の入ったスーパーカブがある。阿部容疑者は、昼夜を問わず働き、半年ごとの契約も更新を重ねた。

 世間では、人件費を抑制しようとした企業が契約社員を対象に大規模なリストラを行ったというニュースが珍しくなくなっていた。食品メーカーの中には、一度に89人の契約社員との契約を打ち切ったところもあった。いわゆる、雇い止めだ。契約を打ち切られたなかには、勤続20年というベテランまで含まれていた。こんなはずじゃなかったのに。給料がなかなか上がらないなか、年齢だけを重ねていった阿部容疑者がそう焦りを覚えたとしても、不思議ではない。

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