0

藤巻健史氏 豊かな国ほど子どもが生まれなくなるカラクリ〈週刊朝日〉

2014年6月1日 07時05分 (2014年6月17日 14時52分 更新)
 政府の有識者委員会が日本の少子化を危惧している。しかし、モルガン銀行東京支店長などを務めてきた藤巻健史氏は、少子化は本当に経済に悪影響を与えるのだろうかと疑問を呈する。

*  *  *
 大海のごときミシガン湖が凍てつき、弱き日光を受けて銀色に光れるは美観なりき。太陽がいつしか全く影を没し、夕陽が湖の陰から寄せてきて今日もまた暮れようとしている。私は1978年から80年までミシガン湖畔のシカゴ郊外にあるノースウエスタン大学大学院(ケロッグスクール)に留学した。勉学のストレスから少しでも逃れようと散策したミシガン湖畔は、今思い出しても胸がキュンとなるほど美しかった。

★   ★
 5月13日に、日本経済の中長期的な課題を探る政府の有識者委員会「選択する未来」が「50年後に1億人の人口を維持する必要がある」との中間報告をまとめた。少子化対策に国内総生産(GDP)の1%(約5兆円)もお金をかけていることに対するお墨付きだ。三村明夫会長は「何もしない場合、極めて困難な未来が待ち受けているという危機意識を共有したい」と指摘されたそうだ。

「危機意識を共有したい」と指摘されても、私には「なぜ少子化だと極めて困難な未来が待ち受けている」のかがよくわからない。経済に悪影響があると聞くが本当にそうか? GDPが減ったとしても、人口が減るのだから1人当たりのGDPは変わらないし、増えるかもしれない。消費者市場が縮小してしまうと言っても、ならば円安にして販路を海外に求めればいい。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品